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世界の階(きざはし)2

「泣いてても・・・帰れない

 でも、帰りたい」


そう、呟いた頃には、私はぐったりしていた

泣いて泣きまくって

頭が重くて、もう少ししたら、頭の中から何かで叩かれてるような

鈍痛がするような頭痛がするだろう


その前にお水飲まなきゃね


むくり、と起きあがって、更に体の重さが身に染みる

竜の国じゃ、こんなこと無かったのになぁ


殆ど動いた気しないけど、なんだかんだと動いてたのかなぁ

それとも、あの場所は、こことはちょっと違うのかなぁ

そうじゃなきゃ、あの巨大な竜が飛べるわけないかな・・・


でも、竜って見た目に反して軽かったよね・・・


「みんな、どれくらい大きくなってるのかな」


さすがに、もう大人になってるよね

何日・・・ううん、何年経ったか数えるのが怖い・・・

認識したら、もう過去には戻れない

でも・・・戻れないんだから、関係ないのかもしれない


コップに、水を汲んで、こくり・・・と飲み下す

するるるっというように、私の胃まで落ちていく感覚

それほどに乾いて飢えてたのかな


その肉体からの欲求を感じられないくらい

私は、参っちゃってるのかな・・・


満足するまで、水を飲んで

紫の木の為に、水を汲む


「はい、どーぞ」

植木鉢の中央に、こぽこぽと水を掛けると

ふわりと、甘い香りがする

少しずつ大きくなる紫の木

紫の里で貰った飲み物と似た匂いがする


あれも、美味しかったよね

みなさん元気かなぁ・・・

おじいさん竜も・・・


「向こうのみんなは元気ですか?

 私は、やっぱり、寂しいです

 紫の木は順調に育ってますか?

 こちらの紫の木は順調に育ってます

 少しずつしか大きくはなりませんが

 こちらの世界なのでちょっとありがたいです

 大きくなりすぎる前に、いつか竜の国に帰りたいです」


そう言うと、ホントだねというように

紫の木の葉っぱが揺れた


「こっちの世界でもがんばれてるけど

 やっぱり、向こうがいいよね」

つんっと揺れた葉っぱをつつくと、くすぐったそうに葉が揺れる


その日は、紫の木の近くにごろんと寝ころんで

私はこりこり絵を描いた

絵に行き詰まったら紫の木を見て

そしたら、また浮かんできて

向こうの世界をのぞける窓のように

私はちらりちらりと見ながらその世界を写し取っていった


たくさんの竜

いろんな竜

手の平サイズから、雲より背の高い竜まで

いろんな竜がいて、思い思いに暮らしてるのんびりとした世界


絵を描いてると、やっぱり、どこかで見た誰かに似ていた

ああ、これは、赤竜の長っぽい・・・なんて思ってた


こりこり描いて、さらさら塗って

こんな一日もいいよね


いつか、この夢の扉が開けばいいのにね

ただいまー、台風が来てるみたいですね~

むしむししてるのか、涼しいのか、暑いのか

よく分かりませんが、とりあえず、買い物だけは済ませたので2.3日籠城可能かな

でも、早く空っぽにして掃除がしたいのであった(笑)

今日は、焼き肉でしたー さっぱり豆腐はいいよねー

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