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子育て奮闘記12-1

はい、ただいまー、そしてお待たせしましたー

やっぱり午前様です

2本連続上げします

秋です

世界は、色を変えました!

というぐらいいろんな色が溢れてます

春のうす紫色の新芽や花の色も綺麗だったけど

秋の多色具合はまた別もの

春は柔らかさ

秋は艶やかさ

そんな言葉が似合う

そんな世界です


眼下を悠々と飛ぶ竜の姿が

色から色へ移りゆくようで綺麗です


「気持ちよさそうだねぇ~」

うっとりと竜の軌跡をおって呟くと

子竜ちゃんたちも、負けじと身を乗り出して

眼下を見ている


飛ぶことには興味があるのか

飛ぶ竜の羽ばたきに合わせて

ぴるぴると羽ばたいてる


う~ん、可愛い


こちらを見返す瞳の色は

キラキラと輝いて

全員で、大合唱

「飛ぶ、好き」

ですって!


「早く飛べるようになればいいね」

にこっと笑っていうと

きゃあきゃみんなで

飛ぶ~飛ぶ~の合唱


ジャンプして滑空、

浮遊しかできないんだけど

憧れは強いみたい


ぶわりと風が体を押した

うわぁ、飛ばされるかとおもった


「とんだー」

脳天気な声が聞こえる

え?飛んだ?!


宙を見上げるとやんちゃ組

ときわちゃんとべにあかちゃんが

羽をぴるぴる言わせて飛んでる


凄い、でも、おりてらっしゃい

もう一回風吹いたらやばいって


「すごいね~でも、おりてこよー」

ね、と言おうとそのした瞬間


恐れてた事がおこったぁぁぁぁぁ


びゅぉぉぉぉぉぉぉ

風が鳴くほどの大風

いやぁぁぁぁ、ちょっとまってぇぇぇぇ


赤と緑の粒がどんどん小さくなる


声にならない悲鳴


「取ってくる」

ばさりと、数回大きな羽音がしたかと思えば

緑色の大きな竜が真後ろから頭上に抜け

気が付いた時には、長い尾を残すばかり


でかい、ものすごくでかい

20メートルとかおもってたけど、それ以上あるんじゃないか


足にぎゅっとした圧力

たんぽぽちゃん、るりちゃん、あやめちゃん、

こくたんちゃん、はくじちゃん

羽を畳んで、両足にしがみついてる


うん、お利口

怖いのか、ぷるぷるとした震えが伝わってくる


「大丈夫、あの人取ってくるって

 言ったから、連れて帰ってくれるよ

 いい子で待ってようね」

根拠はない、でも

ブロージュさんみたいなお世話係りは

何人かいるっぽいこといってた

ブロージュさんは肉係りだもん

それに屋上にあがった時や、外でみる竜に

ブロージュさんの白以外に

緑と黄色と赤の竜をみることが多かった

だから、その一人な筈


ううう、お願いだから、早く帰ってきて

しゃがみ込んで、残ったみんな抱きしめる


ぴくりと、頭上を見上げる、るりちゃん

「帰ってきた、上いる」

ううう、怖がってても、るりちゃん冷静ね


「上?屋上?!」

みんなを抱きあげ、屋上に走る

ううう、階段ダッシュはしんどい


ぐるぐると回る階段は、足下がおぼつかなくなる


「ときわちゃん、べきあかちゃん!!」

大きな竜の目の前の小さな宝石


「ごめんなさいー」

とてとてと走ってくる姿は、我が子

「ううう、心配したんだからね」

ぎゅっと抱きしめたらぎゅっとしがみついてくる


うん、感動のシーンだよね

しかし、痛いです、二人とも、爪!

痛みで、冷静になったので

とりあえず、助けてくれた緑竜さんにお礼を言わねば

そう思い伏せた目を竜に向けたけど

いない・・・・


「あれ、かえっちゃった?」


子竜に近づかないようにしてるとのことなので

助けてすぐにいっちゃったのかな


「いるぞ、ここに」

左から声

反射的に左を向くと

体格のいいおにぃちゃん発見

兄貴ってよんでいいっすか?な雰囲気


「はじめましてだな姫、緑竜のヴェルデだ」

ううう、すっかり遅くなりました

お待ちしてくださった方、お待たせしましたー

まってないかたも、お楽しみあれ!

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