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それぞれの道4

「じゃぁ、行こうか」

そう言って、篠山さんの車に乗り込んだ

今日は、かよ子さんに会いに行きまーす


かよ子さんの予定が開いたと三木さんから連絡があったのが

昨日の10日、そして、次の日の11日水曜日に行こうと

篠山さんから連絡があった


丁度、私は、あの絵本の下書きを書いてたから

会いたい人物に会えると言われて、

行かないなんて選択はないよね!


「有り難うございます」

そう、篠山さんに言うと、笑いながらいいよと答えたけど

「でも、僕は、お泊まり禁止って酷い話しだよなぁ」

「女の人の所なんですから、当然ですよ」

そう言うと、あ、そっか・・・


かよ子さんだって女の人ですよー


「先生って感覚だから、女性とか男性じゃないんだよな

 いい作品を生み出す、その近くで見てみたいからなぁ」


あ、うん

それ、解ります

だってね・・・

りっちゃんもそうだし、布の長尾さんたちも

してることじっと見てると時間忘れちゃうもんね


でも、一番、時間が無くなるのは、自分が何かしてる時

気が付いたら、周りが暗くなって

あれ、やりにくいとおもったら・・・とか

針で指さして、痛ッって思って気付くとか

有りすぎるよね~


「ユキちゃん、しっかり見てきてね~

 それと、ユキちゃんのやってることもまた見せてね

 今日、凄く楽しみなんだ」


え?私のですか?


「前回、まってた時描いてたやつでしょ?」

あれ、覚えてるのかな

私は、こくりと頷いた


「中身は全然みせて貰ってないけど

 凄い集中力でしてたってことは知ってるから

 そこから生み出される何かってさ

 作った本人がが思う以上に、凄いと思うよ」

・・・そ・・・そういうものですか?


そこまで言われると逆に見せられなくなりますよ

たしかに、あの時、気が付かないぐらい集中してたし

結構みんなを上手に描けたから嬉しかった


その分・・・ちょっと寂しくなっちゃったけど


でも、絵本になるってことは、

いつか、誰かに見て貰うことだよね

こんなのじゃ駄目だ

見せられないって思うような作品じゃなくて

是非見て欲しいって思って、

その作品の一番のファンが自分でなきゃだよね


「まだラフですけど

 見ていただきたいです

 かよ子さんのお家で、一杯いろいろ言って下さいね」


私がそう言うと、ちらっと見て

ふぅっと篠山さんが息を吐き出した


「本当に変わったねぇ

 素敵だよ」

そう言って、にこりと笑ってくれた


そ、そう言う篠山さんの方が素敵ですよー

もー、なんか余裕があって

優しくて、理解してくれて

どうしろって言うんですかー

私、なんか、今思ったんですが

社長と篠山さんの両コンビを恋人にしてるのって

ホントにすっごく!贅沢なのかも・・・


遅くなりましたー、

では、また明日ー


やっと休みですが予定一杯です

ほんと、困りますねー

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