それぞれの道2
社長の以外の呼び名がわからないと正直に言うと
大爆笑された
ううう、そんなに笑うことないじゃん
私にとって、社長は社長だよー
「俺の名前は?」
「えっと・・・」
たしか・・・
「基山 寛人さんです」
私がそう言うとうん、と深く頷いて
「はい、そこから、呼べ」
「基山さん」
私がそう言うと、ふぅ~とため息を吐いた
えええ、駄目でしたか
いきなり寛人さんは、レベルが高すぎますよ
「まぁ、そうなるだろうなぁ~
お前は特に」
そう思うなら、思わせぶりなため息とかやめてください
悪いことしてる気分になるじゃないですか
「ま、社長から、レベルアップしたから許してやるか
でも、社長って言ったらどうしようかなぁ~」
ええ、にやにや笑ってますよね
うー、そのサングラスははずしてください
「えいっ」
サングラスととってみた
ちょっと驚いた顔の社長だったけど
にやりと笑った
うん、この顔です
このやんちゃ顔
皮肉屋さんなのに、どこか、いたずらっ子みたいな顔
「寂しいのか?」
そう言って、私の手からサングラスを取る
「ちゃんと見つめてやるから、そう拗ねるなって」
えええ、そういうつもりじゃないです
まったくありませんから!
「冗談だって、
さ、行くぞ」
そう言って、私の手を取った
私もその手を握り返した
ちょっとびっくりして笑顔になった社長が
可愛いし、そして、格好いい
少しの事で、反応を返してくれるのは嬉しい
気にしてくれてる、気になってるっていう証拠だもんね
社長たちも、私のそう言うところも好きなのかな
わかりやすくはあるしね
手を繋ぐと、じんわり汗が出るし
お互いちょっと暑いけど、今から行くのは涼しい場所だし
それに、初デートだしね
いいよね、ちょっとぐらい、らぶらぶでも
振り返る人が多くて、ちょっとどぎまぎするのもあるし
ちょっと優越感にも浸れる
たしかに、かっこいいよね~
そして、センスもいい
私の歩くペースに自然に合わせてくれてるし
いつも気に掛けてくれてるって感じなのに
束縛間はないし、威圧感もない
なんか、確かに社長って呼ぶのが悪い気になる
だから、間違わなかった
友達の基山さん
または、恋人の基山さんがぴったり
「結局間違わなかったな
間違ったらら、お前からキスでもして貰おうかとおもったのにな」
そう言って、楽しそうにでも、若干残念そうに言う
私から・・・キスですか・・・
ちょっとそれは勇気がいりますね・・
いりますよね
「ま・・・また今度」
そう言って逃げたけど、じゃぁ俺からはいいよな
とキスされちゃいました
また副題の番号まちがえる所でした
今日の夕食は、おにぎりと冷やし味噌汁に豆腐1/4丁+素麺
牛肉とブロッコリーと人参のあっさり炒め、それに胡瓜の酢の物と、ポテトサラダでした
余り物の処分が大変です
そして、大量の胡瓜がまだなってます
嬉しい悲鳴というやつでしょうか・・・また、あした!