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それぞれの夢に向かって20

「あはは、凄いなあ、全部無自覚なんだよね」

そう言って、篠山さんが笑う

ううう、そんなあっけらかんと笑わなくても良いじゃないですか

ホントに、全然記憶に無いです

私、本当にそんなことしたんですか

と聞きたいけど、社長が嘘や冗談を言ってる雰囲気に見えない


「ふぅ~」

もう、ため息というか、息を吐き出すしかない


「ま、そういう積み重ねで、

 ああ、こいつ、狙ってやってるわけじゃない

 むしろ、それが自然体なんだって思ったら

 こいつ、いいなぁと思ったな」

ふにゃりと表情が変わった

え・・・社長こんな顔もできるんだ・・・・


柔らかで、見る人をほっとさせるような優しい顔


「近付いても幻滅せず

 むしろ、俺達が青臭いガキみたいに追い回してなぁ」

そう言って、篠山さんとくすくす笑ってる

「ホントホント、たぶんユキちゃん

 内心引いちゃってたんじゃないかなぁって思ってる

 でもさ、それだけ僕らも余裕無かった」


あー、やっぱり、本人たちでもそう感じちゃうんですか

引くというか、パニックでしたけどね

キスするし、抱き付くし、からかわれて遊ばれてるのかと

思ったところは無いは無いですけどね


でも、なんで、余裕無かったんだろう

1年間眺めるだけ眺めてたのに・・・


実際、私、篠山さんに挨拶以外で会ったのは

課長に用がある時と、課長からのお使いの時だったり

お茶当番だったりだけ

社長はその上、輪を掛けて会ってない

なのに、今年に、ううん今年度に入ってから

なんで?


「余裕、無い理由は何ですか?」

私がそう聞くと、社長は、ちょっと目線をずらしてそっぽを向いた

目線の先には、篠山さん

僕が言うの?え゛ーという顔をしてるけど

顔を向けると、諦めたように、答えてくれた


「どこか遠くに行きそう・・・そう感じちゃったからさ」


あ、凄い・・・

鋭い


確かに、私は、竜の国に住むことを検討してた

あっちの世界はあっちの世界で凄く良くて

みんなと一緒に暮らして生活できたらいいなぁって思ってた

私に竜の国でできる事は、ほんとごく僅かだけど

少しでもやれることはしてたと思う


実際暮らして、何もできることがなかったら、

紫の木、一生懸命育てようって思ってた

お仕事じゃないけど、少しはお手伝いになるよね


「そっか・・・そうなんですか」


鋭い二人に嘘はつけないし

冗談と、ごまかしも効かない

篠山さんには、なんかいろいろ口走っちゃった気もするし

きっとここまで私の事見てる人たちなら

見抜かれちゃうだろうから


私は、私なりに竜の国のことを話した

びっくりするほど、異世界で、そういう所も楽しかったこと

いろんな素敵な人に出会った事

その中で、もう一度子育てをして

私の変わるきっかけになった事

そして、口論して世界から締め出された事

笑うでもなく、呆れることもなく

二人は、真剣な顔で、時折相槌や質問を挟みながら

話を聞いてくれた


私は、竜の国が大好きでした

そして、今も大好きです


と、いうことでした~

いかがだったでしょうか?

いきなりすぎる二人の、特に社長はこんな風に行動してました

後先構ってられなかったんですよねー


今日のゆうしょーく!

おでーん♪

最近のハウス野菜は凄いね、大根を1㎝ぐらいの薄切りで

1日半しか煮込んでないけど、あっさりして柔らかいのができました

うまうま

あ、ちゃんと冷蔵庫にいれましょう、夏場は痛みますよ

あとは、柑橘類と胡瓜のサラダと

冷や奴


あとでみずよーかんたべまーす

うまうま

では、また明日

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