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それぞれの夢に向かって18

「す・・・すいません」

ぐしょぐしょになったハンカチ

そして、ハンカチの吸水力以上の水分は

スーツにしみこんだ


「クリーニングさせてください」

そう言うと、くいっと髪をひっぱられた

「いらねぇよ」

くすりと社長は笑って言う


「それより、話し

 こいつの方が情報持ってるってのが俺的には釈然としない」

そう言いながら、料理が来たので

それをつついてる篠山さんをじろりと睨んだ


「天の采配、人徳、日頃の行い」

ぽんぽんと呟いて、あーんと言う感じにマテ貝のぬた和えを

食べる篠山さんに、片眉をぴくりと上げて

社長がさらに見る


「事実」

聞く耳持たず、という風に、ぴしゃりと篠山さんが言うと

ふんっとそっぽを向いた


うーん、仲良しだなぁ


「だから、話せ」

あー、はい、そこに戻るんですよね・・・

でも、確かに、しらふではちょっと話しにくいかもー

ううううう

何でだろう、今日は恋愛モードじゃなかったっけ・・・

いつから間違ったんだろう・・・


「半分冗談で聞いて下さい

 頭も変じゃないです

 ただ・・・」

そう私が、言い訳のように、言葉を並べようとしたら

目の前に、うずらの卵

あむっと食べると

社長が、苦笑した顔をして箸を私に向けてる


「おいひぃです」

うずらの卵の煮付け

「伊達にお前の事を見てるわけじゃない」

え?

何ですか?それ・・・


「お前が俺に気付く前に俺はお前の事見てるんだ」

んんん???


「入社して、1年と6ヶ月

 お前が、この4月から急激に変わった

 その理由が知りたい」

あ・・・気付いてたんだ・・・

というより、そのときから私の事ずっと見てたの?


「ふひはんへきには、はからはいよへ」

海老フライを銜えながら篠山さんが何か言った

こら、おぎょーぎ悪いですよ


「日本語をしゃべれ

 喰ってから話せ」

流石の社長も呆れた声で、解らなかったみたい


「ユキちゃん的には、わからないよね

 って言ったの」

ん?今の言葉が・・・じゃないよね

えーと・・・ずっと見てた理由かな


「僕たちが、ユキちゃんを気にした理由かな」

あー、確かに解らないです

もてる人だと思うのに、なんで私?とか思ったし

強引だし、ちょっとじゃなくびっくりしましたもん


「まぁ、まず、こっちにアピールして来ないってのは

 大前提だったんだけどね

 ユキちゃんって親切なんだよね

 それも、押しつけがましくない親切」

ん?ちょっと解りません


「何かしたら、してやったっていうヤツが多い中

 お前は、当たり前のように何かをして

 お礼も言わさず去っていくからな」

ん?私何かお二人にしたのかな?

親切にした覚えすらないんですが・・・


「あはは、本当に解ってない顔だなぁ

 じゃぁ、ユキちゃんの話をする前に

 僕たちの話してあげよーか」

そう言って、ウィンクした篠山さん


うん、そうして下さい

その間にちょっと落ち着きますし

食べます!


それに、かなり興味有ります

私のどこが良かったんですか?


今、ご飯終わりましたー

ドライカレーうまー、ちょっとミンチに脂が多かったよー

後は、スパサラ

卵豆腐と小菜のすまし汁


やっぱ、夏はカレーだね!


そして、物語は、二人の

いや、社長の恋心の発生が!気になりますねぇ~

そんな感じで、また明日!

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