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それぞれの夢に向かって10

「布・・・」

んー、と上を向いて、りっちゃん考え中


「あ・・・いるかも

 ユキちゃんが今まで使ってたような布を作ってる人を

 紹介してほしいってことだよね」

はい、そうです、それです

私のつたない聞き方で、解ってくれるのが嬉しい


「うん」

と、こくりと頷くと

「配達出したら、行く?」

そう、言って、ぴぽぱっと、電話を掛ける


ええ?行動早いよー

でも、善は急げ・・・かな?


電話は、結局くろねこにゃんこさんへで

やる気になった私に、りっちゃんは

笑って、電話をもう一本かけてくれた


「若手さんだけど

 ユキちゃんのイメージと被ってると思うよ」

そう言って、りっちゃんは、どんどん道を進んで

電車に乗って、タクシーに乗って

はい、やっと着きました


田園風景広がる場所に・・・


「あ、ここです」

改札口・・・というか

お家みたいな駅を出ると

男の人が手を振ってる


あれ?男の人なんだ

布って聞くと女の人のイメージだったんだけど


「電話・・・ありがとう

 オレ、長尾っていいます」

ぺこり、と頭を下げるから

私も、ぺこりと頭を下げ返す


「若手さんとベテランさんの合わせ技なんだけどね

 行ってみたら解るよ」

そう言って、りっちゃんは、どうぞ、と示された

車に乗り込む


合わせ技?んー、何だろう


そこから、ことこと走って15分ぐらい

周りに広がる景色は、田舎そのもので

なんか気持ちいい


水の張った田圃に

ちょんちょんと生える稲

緑で枠組みされた感じの整列さが気持ちいい


「あ、ばぁちゃん」

そう言って、車を停めると

開いた窓を覗き込むように

頭にほっかむりをした老婦人がにっこり笑った


「よう、来なすったなぁ」

がらりと、ドアを開けて、こっちさこ

と、言いながら、お家に進んでいく


「車置いてくるから、ばぁちゃんについてって」

そう言うと、車を発進させて行ってしまった


「ユキちゃん行こう」

りっちゃんは、るんるん気分で進んでいく

あれー?りっちゃんは来たことあるのかな?

私がそう聞くと、ない、って・・・

なんで、そんなに楽しそうなんだろう


「だって、なんか、田舎に遊びに来ましたって感じだし

 今から、工房の中見せてもらえるんだもの

 楽しいよ」

そう言って、りっちゃんが笑う


あ、そっか・・・

人が物作りしてる空間に入れるんだよね

確かに、楽しいかも・・・


「お電話くだすったのは、あんたかね」

そう言って、りっちゃんを見るおばぁちゃん

こくりとりっちゃんが頷き

挨拶をして、私を紹介してくれた


「へぇへぇ、あんたが着てる服なら

 ええわな」

そう言って、私の服を握り

布の張りを確かめるように引っ張る


・・・それは良いんですが

スカート、めくれてます

ちょっと破廉恥バンザイです


「わぁ・・・」

後ろから、そんな声が聞こえたかとおもったら

さっきの男の人が赤くなってました


うわぁん、パンツみられたー


予約21時・・・という、眠さにまけました


では、おやすみなさい

今日も夕食はおいしかったです・・・とまと・・・がくり

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