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それぞれの夢に向かって6

相変わらずのマンションに、相変わらずの反応をしてくれた

白鳥さんを自室に招いて

ついでに、植えて貰った


「たしかに、何の植物か解りませんね」

と、プロがみてもそうですよね

竜の国の紫の木の種です・・・なんて言えないし

み、見せない方がよかったかなぁ


「でも、椰子の木系ですよね

 頑張って根付くんだぞ」

そういって、ぽんっと種を叩く


それでおしまいみたいで、ちょっとほっとした

1つ頂戴とか、割ってもいいか?なんて言われたら

困ったことになっちゃってたかもだし


「あ、お茶でも飲んでいきませんか?」

そういって、もう用意した、お茶を出す

そうしないと、絶対遠慮させちゃうもんね


「あ、すいません」

そう言って、彼女は、とすんと、椅子に座って

くいっと紅茶を飲んだ


「ふぅー、美味しいです

 これも、頂いていいですか?」

簡単マドレーヌをひょいっとつまむ彼女

あれ?遠慮なしだった

気遣いしすぎだったかな


「はい、どーぞ」

そう言うと、目に見えて破顔した彼女

「お腹空いてたんですよー

 もう、鳴ったらどうしようとか思ってました」

あー、たしかに、6時ぐらいってお腹空いてますよね


「美味しいです」

2口で、ぽいぽいっと放り込むように食べてるけど

しっかり噛んで、飲み込んでる

豪快だけど、味わってる彼女にどーぞどーぞと

結局6つぐらい食べて貰った


「あー、満足って

 こんなことばれたら上司に怒られますよね

 すいません、佐藤さん、甘えちゃって」

そう言う白鳥さんだけど、

この人って憎めない


「私は、全然いいですよ

 気持ちいいぐらい食べて下さって

 私も嬉しいです」

お菓子って、1回で出来る量が、多すぎるんですよね


職場には持っていったし

あと、1段分は、朝食変わりにしようかなって思ってましたもん


「佐藤さんは、かなり家庭的なんですね~

 私は、がさつだから、そういうの向いて無くて

 お茶淹れるのは上手いって言われますが

 料理はてんで駄目で」

そう言って、笑う白鳥さんが

ぴたりと、止まった


あれ?何???

実は、白鳥さん、ゼンマイ式なんですか?

だから、止まっちゃったの?


「あの・・・服・・・」

ん?服?

ぷるぷると指さす方向に吊された服

今回の新作ですね

昨日出来たばかりです


「貴女もファンなんですか?」

え?ファン???


feliceフェリーチェのですよ!」

あ、サークル名だよね、それって

「この前のイベントで、服も売り出して

 実は、ネットショップも有って

 この人凄いですよ

 着心地もいいし、包まれてる安心感っていうのがあります

 なんか、植物の中にいるのと似てる感じですよね」


あ・・・あのぅ、本人目の前にべた褒めするのは・・・

やめて欲しいなぁって思うんです

だって、顔熱い

絶対、赤くなってる自信有る


「あれ?どうしました?」


どうしたもこうしたもないです・・・


「近くで見ても良いですか?」

こくりと、頷くことしか出来ない


ううう、なんて言おう、どう言ったら良いかなぁ


「これも良いですねー、どこで買ったんですか?」


そう言って、じっくり見た後、私を振り返る

どーしよう、ホントのこと言う方がいいのは解るけど

ちょっとどうしたら良いんだろう・・・


「あれ?箱?」

彼女の目線の先には、ロゴ入りの箱

・・・あ、うん・・・箱です


「もっ・・・もしかして」

そう言いつつ、ぷるぷると私を指さす

こらこら、人に指差しちゃ駄目でしょ


でも、私も挙動不審


「作ってる人ですよね!」

マドレーヌ型、小さい頃憧れました

それも、銅板のやつ・・・熱伝導がとか一人前に言ってました

ええ、もちろん本の受け売りですよ


最近はシリコン型で、掃除も楽で形も可愛いのがありますが

焦げ目具合では、やはり、鉄板の方が好きですね


さて、今日の夕食

ごはん、ぶたにくを軽く炙ったのにハーブソースがけ

細スパゲッティと、紫玉ねぎと胡瓜のサラダ

ズッキーニまたは、なすびの煮物(私はなすびが嫌いだ)

たまご豆腐

いじょーです!また明日ー、明日は予約です

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