それぞれの夢に向かって3
ぽこっと、大きな泡が出て
目の前で、解るぐらいぷくっと種は膨らんで
ぽんっとちっちゃな双葉が出た
「きゃぁぁぁぁ、生えちゃった
戻れないのに~」
椰子の木みたいに、おっきな種に
ちっちなひょろんとした双葉
可愛いけど、かわいいとか言ってられない
えええ、どうしよう
取りあえず、植えるしかないよね
地球の土でいいのかなぁ、
ベランダで育てたらいいかなぁ
でも、家の中の方がいいのかな?
だって、紫の木って部屋の中・・・あれ?外?
どっち???
どっちでもいいや、とりあえず、帰りに土と植木鉢買ってこよう
うん、それがいい
だから、そのまま枯れずに居てねっ
絶対に、枯れちゃだめだよ
ここで頑張って育つんだよ
私は、念を押すように、木の苗木にそう言うけど
当然、答えるものはない
だけど、木に触れると
ちっちゃいながらも温かい
だから、あの子たちみたいに、元気なんだって思うとほっとするけど
当面の問題は、水につけたままにするべきなのか
それとも、水から上げるべきなのか、なんだよね
乾いちゃ可哀想だから
そのままにしよかっ
でも、朝からびっくりしたな・・・
今日は・・・外で食べちゃおっかな
うん、そうしよう
シャワーを浴びながら、朝の準備
ちょっと寝汗かいて気持ち悪い
そろそろ、夏が来るのかな
その前に梅雨だよね
ついつい、シャンプーまでしちゃってスッキリな私
早起きしたからできる事だよね~
あ・・・でも、ちょっと待って
これって・・・どういうことだろう
冷蔵庫から牛乳を取り出しながら思った
ぱたんと閉じてひんやりする冷気が遮断されたけど
私と竜の国は、実は、遮断されてないってことだよね
だって、紫の木の種が来たんだもん
そして、育ったもん
地球の私に木を育てる能力はないし
物を呼び寄せる力もない
昨日も見られなかったしね・・・
でも、まだ繋がってるんだよね
いつか、きっと行けるよね
あの世界に
その時、ちゃんと話できるように
私、頑張るね!
ただいまー、遅くなりました
そして、紫の木、見参!それも生えちゃいました~
向こうの世界ではどうなってるんでしょうね
いろいろなってますよ
では!1時間遅れでお送りしますー