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当たり前の日常6

「これって面白くないよね」

そう言われて、面白いとか、

面白くないじゃないは関係ないと思いつつも、

私の中で、強調するような心臓に意識が持って行かれる


どうしよう、篠山さん、男の人だ・・・


今さらだけど、そう思った

弟たちが髭がはえたときとか、剃ってる時にも

なんかもやもやとした気持ちになった

子どもなのに、子どもじゃなくて

男の子だけど、男

そんな曖昧な境界線が、みょうにはっきりして落ち着かなかった


本人の正確は、すぐに変わる物じゃなくて

びっくりしてる私に、じょりじょりーとか

いいながら、頬擦りしてくるぐらい子どもだったんだけどね

ちなみに、ちょっとしか生えてない癖に痛かったです


なんだろうね

この安心してたのに、安心できない雰囲気って言うの?

でも、安心してるだけの関係じゃ恋愛は出来ないんだよね


うんっよしっ頑張ろう

篠山さんは、男で、私は女

そう言えば、私の女って感じて貰えてるのかな?

私が解ってないんだから、無いのかな?

岡崎先輩みたいにフェロモン出てないし、

アピールしてないから、無いのかなぁ


そう思ってたら、隣りからぷすっという笑い声

あっ、と思って、篠山さんを見ると

さっきまでの表情と違うし、いつもの表情じゃない

色気のある優しい表情っていうのかな???

包み込んでくれそうな雰囲気なのに

ちょっと食べられちゃいそうな雰囲気


ううう、反則ですよ、そう言うの・・・

なんか慣れません!


「また、ぐるぐる考えてるでしょ?」


そう言われて、私は、篠山さんがちらりと見たときから

何にも話して無かった

こくりと、頷くと、またぷすり、と笑われた


「ユキちゃんは、静かに考えて

 一人ぐるぐるしちゃうね~

 もっと、いろいろ話してくれていいし

 聞いてくれてもいいよ?」

そう言ってくれるのは、優しさだよね


言うことも言ってすることもしてだけど

自分の事になるとてんでダメな私

経った数日なのに、篠山さんは、そう言うのを見抜いてくれてるんだと思う

だから、答えを言わず、私が言うのを待ってるんだよね


「まだまだ、苦手、見たいです」

そう言って、篠山に笑うと、こくりと篠山さんも頷く


「でも、頑張ろうっては思ってるんです

 今朝、社長にも言ったんですが

 まわりに流されるんじゃなくて、

 自分の恋愛してみたいなって思ったんです

 だから、今日、改めまして、よろしくしました」


握った社長の固い手、長い指がそっと、

でも、確かな感触で握られ

私は、それを握り返した


「そう、それだよ、それ

 僕にはないわけ?」

あ、それだったんですか、今回の話しは

だって、あれから、ふつーに仕事してましたし

篠山さん、影も形もなかったですもん


「あ、あとで言うつもりだったんですよ

 一応、お二方から告白されて、

 どちらが、好きかまだ解らなくて

 だから、ちゃんとおつき合いしますって言おうと思ってたんです」

そう、私が、言うと、やれやれと肩をすくめて

ため息をついた


えー?なんですか、そのパフォーマンス


「会いにいったし、課長の所にもいったんだけどなぁ」

うっそぉ~、全然気が付きませんでしたよ


「ご、ごめんなさい、気が付きませんでした」

「うん、そうだと思う

 だって、周りすら見えてないもんね」


そう言われて、篠山さんから目線をはずして、フロントガラスを見る

いつの間にか止まってる車

エンジンはかかったままだけど、どこかの駐車場?


でも、植物一杯・・・

あれ???山の中???

ここどこですか?


きょろきょろする私の隣りから爆笑が聞こえた


「ほんっと、ユキちゃん

 可愛いわ!」

そう言って、シートベルトをかちんっとはずすと

篠山さんが、近付いてきた


「好きだよ、これからもよろしくね」

そう言って、ちゅっと唇にキスされた

予約20時、工作の準備をする為、買い物に行ってきます、頭の中がいろんなことで、こんががりそうですが、いろいろやるのって楽しいよね!

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