イベント2日目 後
「はぁ・・・助かった」
席を移動して来た、篠山さんが
開口一番にそう言った
氷と共に、ジュースを含むと
がりがりと音を立てて、噛み砕いた
「昨日から、ほんっと・・・疲れた」
べたりと机に突っ伏した篠山さんの仕草は
今まで見たことなくて
ちょっとびっくりする
昨日からってことは、イベントやっぱり来たくなかったのかなぁ
「すいません、無理言って」
そう言うと、
りっちゃんと篠山さんに噴き出された
「ユキちゃん違う違う」
そう二人に笑われながら、手を振って否定された
「疲れたのはあの二人
寛人が、嫌がるのが解った気がする」
寛人さんっていう知り合いなのかな
あの二人
じゃぁ、篠山さんとあの二人は知り合いだったのかな?
「ん?ユキちゃん何か違うこと考えてない?」
なんて、言われたので答えてみた
「あの二人は寛人さんっていう人の知り合いで、
篠山さんとも、元々お知り合いだったのかなって
考えてましたけど?」
そう言うと、篠山さんがきょとーんとして
その後、大爆笑で笑った
「そこのモテ男うるさいよぉ~♪」
なんて言いながら、店員さんがよってきて
篠山さんの空いたグラスに水を汲む
「店員さん聞いて下さいよ~
肝心の彼女には伝わってないんですよ
僕の苦労が!」
そういう篠山さんに、目線を合わせるのかと思ったら
店員さんは、空いてる席にストンと座った
えええ???良いんですか???
「勤務先の会社にモテ男がいて
女性関係によく困ってるんですが、
たまーにその矛先が僕に来るんですが、
しかし、あそこまで露骨に食いつかれると引きますね~
なのに、この彼女」
と、私に視線を合わせてきた
ええ?何ですか、なんか怒られてませんか?私
「僕らが告白しても、きょとーんだし
あんまり言うと、腰引けちゃうから
ゆーーーっくりおつき合いしてるのに
彼女たちから解放された時に
疲れたって言ったら
解ってくれないんですよ~」
そう言うと、店員さんは、形のいい眉毛をきゅっと上げて
それはない、と肩をすくめて首を横に振った
えええ???私が悪いんですか???
嫉妬しちゃうぐらい嫌でしたよ
でも、楽しそうにしてるの邪魔しちゃいけないとおもってたもん
「彼は、雰囲気が悪くないようにしてただけで
貴方への気持ちは変わって無いんだぜ?
しっかり彼の事みてやんなよ」
そう言うと、空いたお皿を手に取って
奥へと引っ込んでいった
あれ???篠山さんも気遣ってただけなの?
だって、まんざらじゃない様子だったし
ええええ???
「一言どーぞ」
そう言って、笑う篠山さん
「ごめんなさい、私も嫉妬しました・・・」
ちらりと篠山さんを見て、
そう言うと、篠山さんが赤くなった
「それ、反則」
今度は違う意味で、篠山さんが机に突っ伏した
えええ、何が反則なんですかー
今日の夕食作成時間、15分!って感じの料理です(笑)あと1品つくるべきだったか・・・と思いつつ、別メニューを食べる私、だってうどんが食べたいんだ!ということで、ただいま+こんばんはー、雨が降ってまとわりつくような空気が重いですねー、そして、にぶ子ちゃんは相変わらず健在で、いやぁ、後ろから、頭はたいてもいいかなぁ(にやり)