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地に足のついた生活3

リリーン、リリンと

りっちゃんの鞄から携帯の着信音


「はい、・・・はい

 今日は戻ります、はい」

ん、お家の人かな、私の事を心配して

飛び出してそのまま泊まっちゃったから心配もするよね


ホント、りっちゃんにも一杯いっぱい

お世話になっちゃったな

今度、お礼しよう


「ユキちゃん、今日は一人で大丈夫?」

心配そうにのぞき込まれたけど

うん、私は平気だよ

いろいろしたいなぁって思えるし

りっちゃんからのメールで来た感想も読みたいし

あと、やっぱりゆっくり寝たいし

りっちゃんにもゆっくりして貰いたい

勝手知ったる他人の家だけど、やっぱり家とは違うもんね


「うん、平気

 ほんといろいろ有り難うね~」

そう言うと、にこりと笑うりっちゃんは

ちょっと複雑な顔をしてた


家族仲が悪い、とは言えないけど

ちょっと複雑なご家庭

私の所も普通の一般家庭とは言えないけど

家族仲はきわめて良好


りっちゃんは、お祖父ちゃんっ子で

本当は遠方で育ったのに中学の時に呼び戻されて

帰って来たから、なんか他人の家で暮らししてる気分って

言ってたもんね


最近は慣れたって言ってたけど

やっぱり他人行儀だよね、電話の様子だと・・・


「明日は、学校行って

 またお泊まりさせてね

 2時限しかないから、昼過ぎには戻るから

 その後、イベントの準備しよ?」

そう言われて、私ははっとした

学校・・・今日休んじゃったんだよね

私、自分のことしか考えて無かった・・・


「ごめんっりっちゃん」

私が頭を下げて謝る

謝って済むことじゃないけど、ホント自分本位かも


「ううん、今日は、授業なかったの

 だから、丁度良かったし

 もしあっても、親友の為だもん

 こんな時ぐらいは役に立つよ!」

こんな時ぐらいって、いつも役に立ってるよー


りっちゃんが居なかったら服を作ったり売ったりするなんて

考えなかったしそういう世界があるってことも

知らずにいたと思うから、

って私が言うと、りっちゃんは真っ赤になって俯いた


「もぅっ褒めすぎ

 今から、一緒に頑張っていくんだから丁度いいの!」

そう言いつつ、そっと指を絡めて来た


何この可愛い子!


今日は七夕ですねーといえは、素麺ですが、私の家では冷麺でした、天の川が黄色くなったよ、何フィルタ?な夕食でしたー、いやぁーちっちゃくてパワフルで可愛いてたまらないりっちゃんもいろいろ有るようです、彼女の独立へのきっかけは、自宅に帰ってきたことだったり、そこらの話も番外編とかでかけるとおもしろいが、無理だな・・・今のところ・・・遠い目

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