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醒めた夢7

「いらっしゃいま・・・!!」

からんらんと、涼しい音色を立ててドアベルが鳴って

店員さんが、挨拶をしてくれたけど

私たちの姿を認めると、

両手を口の前に持ってきて、息をのんで止まった


え?何・・・

なんか、ありましたか???


「店長!」

くるりっときびすを返すと、店員さんは紐カーテンの向こうに

消えて行く

え゛ーーー、いきなり放置ですか


「ユキちゃん、びっくりしないでね~」

なんて、のほほんとりっゃんが言うけど

今の時点でもう驚いてますけど?


「あっらぁ~、良く来てくれたわね!」

そう言って、紐カーテンから、出てきたのは


白い兎耳のついた黒い帽子を被った男性?

女性???


「ようこそ、兎の穴へ」

そう言って、にこにこ笑って、私たちを手招きする


「ユキちゃん行くよ~」

といって、りっちゃんに手を引かれる

あれ、お店離れちゃうの???


紐カーテンをくぐると、そこに広がってる光景に

息をのんだ


白い壁に描かれた黒の木や生き物たちの姿が

今にも動きだしそう

飛ぶ鳥が、照明に今にも留まりそうに羽ばたいたり

角は、綻びたように穴が空いてる


この部屋の物語が今にも動き出しそうな空間に

私は、知らず知らず部屋の中央に行って

ぐるりと周りを見渡した


銀と黒のワイヤーとガラスと鏡に飾られた

色鮮やかなアクセサリー

トルソーに着せられた服を穴熊が、羨ましそうに見ていたり

天井から吊された織物からヤモリが顔を覗かしてる


「ようこそ、影の住処へ」

くすくすと笑う店員さんの声は、どこか非現実的な響きを持って

この部屋の雰囲気と合ってた


「ここにね、貴方の服を置きたいの」

何も飾られてない木枠とトルソーを指さす

木枠に合わせたように、背面の壁には

木の影が出来ている

影の方が生き生きとして見えるのは、

何も飾ってないから?

それとも、店員さんが言うように影の世界だから?


「この部屋は、期間限定で色んな作家さんにお貸しする場所なの

 後は、兎の穴にもスペースがあるけど

 こちらは、服とか大物のスペースね

 八重坂さんには、兎の穴をお貸ししたことがあったわよね」

うんうん、ガラスケースに入れられたりっちゃんの作品は

ホントに売り物な雰囲気で

りっちゃんが作ったはずなものなのに

どこかの知らない職人さんが作ったように見えて

りっちゃんと、飾る場所と雰囲気で

見え方ってこんなに違うんだね、って言い合ったもんね


「貴方の作品も、一緒に飾らせて貰いたいわね

 さ、ビジネスの話ししましょ

 こっちにいらっしゃい」

そう言って、店員さんは、スタスタと扉に向かう

あれ?それ絵じゃないの?


「騙し絵みたいでしょう?」

そういうと、両開きの絵の描かれた扉は

片開きで開いた


え゛えーー、なんか、全てが意外ですけど・・・


「面白いですね~」

りっちゃんは、にこにこと笑って店員さんについていく

置いていかないでー


そう思った慌ててついていったけど、

扉の前で、誰かに呼ばれた気がして後ろを振り返る


部屋の隅にいる黒い兎が、後ろ足で立ってこちらを見てる

うん、一緒にこの世界でやってみたい

りっちゃんと私の作ったものは、この世界に合うと思うもん


「ユキちゃーん」

遠くからりっちゃんの声

「今、行く~」

そう言って私は、扉をくぐった

よし、頑張ろう!

ただいまと、おはようです・・・寝過ぎました(笑)そして、新キャラ登場、しかし、友人と萌え談義してると、まだ登場人物ふえるらしいよ・・・ほんと、名前考えるの・・・やだ・・・遠い目

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