醒めた夢4
「今、行っちゃう?」
そう言われて、時刻見ると、12時
行くのは悪くないし、高揚した気分のまま
人に会うのもいいかも
体調も悪くないし、気分転換するのもいいよね
子竜ちゃんたちとの
竜の国での想い出だけど
これは、もともと販売用に作ったものだしね
今あるのと、少しだけ手元に残しちゃおう
今後は布から考えなきゃ駄目なんだよね~
これからがちょっと大変だなぁー
りっちゃんいいの知ってるかなぁ
ぱさぱさと、作った服を、見ながら重ね直してると
裾に水晶を使った手の込んだ服が出てきた
あ、忘れてた
「りっちゃん、あのね」
出かける準備の為、歯磨きをしてる
りっちゃんが、洗面所から顔を覗かせた
ひらりと服を掲げて
「これ、りっちゃんに作ったものなの」
そう言うのが早いか、りっちゃん歯ブラシを銜えて
小走りしてきたよ
え゛えーりっちゃんが行儀悪いよー
そして怖いよー
滑るように走るってこういうことを言うの?!という雰囲気
「ふぁたしの?!」
えーと、私の?かな
「うん、りっちゃんの
前行くとき約束したでしょ
りっちゃんの為の服作るって
でね、あと、このリボンと
バックと、ハンカチとね~」
私が、次々に出していくと
りっちゃんは、目を白黒させてる
ぽた・・・と、口から泡がこぼれた
「!!!!!」
声無き悲鳴が聞こえて
しゅっとティッシュで拭われて
バタバタと、洗面所に帰って行っちゃった
うん、取りあえず、スッキリしてきて下さいな
床とかだからいいけど、ちょっと恥ずかしいしね、うん
そう思ってりっちゃんを待ってると
ふらふらと夢見心地な足取りで、私の方に向かってくる
視線は、服
「ユ・・・ユキちゃん」
はい、何でしょう
感無量なりっちゃんのその表情だけで
お腹一杯になりそうなぐらい好きと嬉しいを表現してくれてる
「ありがとうー
大好きだよっ」
ぎゅっと抱き締められて、告白されちゃいました
「私もだよー」
と服を持ったまま抱き返しちゃいます
ほんと、今回篠山さんとりっちゃんには
すっごくすっごく助けて貰った
ホントにありがとう、大好きですよ
「今日着ていってもいい?
で、自慢してもいい」
え゛え゛えー、自慢するんですか
いつの間にか服はりっちゃんが持って
そして、着替えてるし
「う・・・うん」
私の言葉は耳に入ってない様子だけど
その雰囲気に圧倒されちゃう
好きって凄い原動力だよね?
本日の夕食ー、暑いねーということで、今回は、ご飯、素麺、ハンバーグ、小菜、庭の胡瓜とトマト(初物)でしたー、ハンバーグは自分で味付け、ポン酢と大根おろしでも可、ちなみに、私は王道のケチャップ+ソース+醤油+砂糖で甘辛バーグでした、貴方はどんな味付けで?!トマトソース?マスタードソース?それとも、和風照り焼きソース?いろいろ有ってハンバーグは楽しいねぇ~!