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嵐の後の世界7

口説かれました

素敵笑顔と、ダイレクト行動でぎゅっと抱き締められて


その後あっさり、手を引いて

中に入ってエレベータに乗ってます


「何階?」

「あ、8階です」

ぽちっとボタンを押して、エレベーターはすっと動きだすけど

いつもは気にならない動きが、ちょっと気持ち悪い


「結構凄いマンションだよね」

いや、篠山さんには言われたくないですよ

そう思って篠山さんを見ると、天井を見上げてる


「デザイナーズマンションだよね」

そう言えばそうでした


賃貸で入ってるのは、私とあともう数部屋

ここは、分譲マンションとして売り出されて

前の人が、ある事情で出ていったけど

改造したこの部屋は、正直本人仕様らしいんだけど

私にとっては、はじめての城だし

元の家の荷物っぷりに比べたら天国みたいなもの


エントランスはまだ普通だけど、中に入れば

デザイナーさんの個性が出ていて

特に、8階は、凄い

ちょっと篠山さんの顔が楽しみ


ちなみに、天井に書かれてるのは

海外のお城のような絵柄

四隅に天使がのぞいてて、丸く区切られた

金縁に手をかけたり、しなだれかかってる

その中に描かれてるのも、どこまでも続きそうな空


ちなみに大家さんがスポンサーで

建築士さんとデザイナーさんが思いの丈をぶつけたマンション

若手の2人をバックアップしてあげたくなっちゃったし

それに、安いからねぇー若い人は

なんてちょっと商売人な所も見せた


「右側です」

間もなく着くのでそう言うと、あ、うんと

天井から目を放して、開くボタンを押す準備


しかし、コォーンと鳴った変わった到着音と

そして、そこから広がる景色に

篠山さんは再び唖然となった


「何これ・・・」

「デザイナーさんの思いの丈です」

握られたままの手を引いて、エレベーターから出る


エレベーターホールに掛けられた、奇妙な絵に描かれた

2人が、左右に行けば、どの番号の部屋だと示し

廊下には足跡がついてたり

各部屋のランプや扉の色まで全部違う


ちなみに、私の部屋の扉は、黄色

ランプは、右手が大きな卵をもった形

電気をつけると中が黄色く光るから

卵で間違いないと思う


「ほんっとうに・・・こだわりマンションだね」

うん、もうぶっちゃけて良いんですよ?

気を使ってくれなくていいんです

最初は私もびっくりしたけど、

逆に面白いし、いろんな階を見に行ったりしました


「変でしょ?

 もう一つ上の階は水玉天国ですよ」

なんて言うと、篠山さんは、はぁ・・・とか呟いて

ぽかーんとしてる


ふふふ、ちょっと楽しいかも

しんどいの忘れちゃいそうです


だけど、自分の中で、危険だよーな信号が響いてるし

そろそろ入らないとね

なれって怖いよね・・・という瞬間です、海外にいった時、ど派手なホテルに泊まったことがあって探検しがいがありましたよー、日本にこんなマンションがあるかは、解りません、恒例の夕食、今の仕事場の近くに鰻屋・・・買っちゃったよということで、うな重とう巻き、酢の物を作って、そろそろ食べないとやばい豆腐を食べましたーうまうま、今おもったけど素麺でも作ってもよかったか・・・

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