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嵐の後の世界6

「あらあら、大変ねぇ

 じゃぁ、予備の鍵渡しておくわね

 ゆっくりでいいから、返しにきてね

 お大事にねー」


家の中からは、煮物のいい匂いと

魚の焼ける匂い

時刻は、5時を回って、夕食支度の忙しい時に

ご迷惑をおかけしちゃった


「有り難うございます」

そう言って、頭を下げようとするけど

くらくらする


「危ない」

そう言って、肩を支えてくれたけど


「ほらほら、まだお熱あるんでしょ

 丁寧なのは良いことだけど

 自分にも丁寧にならなきゃ駄目よ」

そう言って、自分の子どものように

頭を撫でてくれて、その優しさが嬉しかったのと同時に

子竜ちゃんたちのことを思い出して

涙が出そうになる


みんなにとって私って何だったんだろう

変態後も一緒にいるのは珍しいって言ってたけど

なんで一緒にいてくれたのかな

おかーさんだからだったんじゃないの?


好きっていつも言ってくれたのは

どんな好きだったの?

おかーさん大好き、の好きだと思ってたのに・・・


そんな風に、またぐるぐる回る私の思考を

止めてくれたのは篠山さんだった


「ユキちゃん」

そう言って手を握る

今居るのは、そう、篠山さんがいる地球だもん

今考えてもどうしようもないし

辛いばっかりだもん

もう少し時間置いて、ゆっくり考えよう

そうしないと、また泣いちゃうし、

どんどん暗い所に落ちて行っちゃう


おかーさんの言うとおり、大丈夫って言って

篠山さんと別れた途端、泣いちゃいそうな自分がいるし

あとの休みなんて、ずっと家の中でぐすぐすしそう


想像できるのに、回避できないのはなんでだろうね

考えてもしょうがないって解ってるのに

質問しても、答えは返ってこないし

返ってきても自分本位か、ろくでもない想像だったり


目があった篠山さんがにこりと笑う

優しいなぁ、きっと私が何考えるのか解ってる

原因の詳しいことは解らなくても、

その事を考えてるってことは知ってる


「はい、到着」

結局私は、そう篠山さんが言うまで、

ぐるぐる思考の渦に飲み込まれていたみたい

大家さんのお家から近いし、

お中元にとかご挨拶しに行ってたから

自動で帰って来ちゃったのね


ロックをはずして、鍵を入れる

かちっと音がして、入口の自動ドアが開く


「どうぞ」

「一緒に行くからね」

という言葉がはもって2人して笑った


「はい、一緒に来て下さい

 本当に一杯ご迷惑おかけしちゃってますが

 もう少しだけ付き合ってください」

そう言うと、ぎゅっと抱き締められた


「迷惑じゃないよ

 僕はユキちゃんの事が好きなんだから

 してあげたいって気持ちで一杯なんだよ」

篠山ファンお待たせしましたー!っていうタイミングはいつだったんでしょうか・・・笑ということで、こんばんは、昨日の双子の件は違う意味で気になっちゃう結果になってごめんなさい、久々に前書き使うのと、活動記録、サイトで一応補足説明する予定ですが、サイトはまた後日です

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