嵐の後の世界5
篠山さんに日付を聞いたら
5月26日
そうだよね、竜の国で一年過ごしてないもん
だから、向こうでい居たのは、1日以下
その後倒れてから1日経過しちゃって
今、午後3時
時をさかのぼって 午後1時
それは、ご飯を食べ終わって
一人で大丈夫ですよ、と言った瞬間
篠山さんは、首を横に振って
「駄目、心配だし家まで行くよ」
そう言われては、意固地に断るのも悪いし
元気なふりをしてるけど
実は、思い出すと泣きそうだし
不安で仕方ない、
甘えちゃってるなぁとは思うけど、
篠山さんに頼ることにした
玄関を出て、鍵を閉める私たちは
同時に顔を見合わせた
「「鍵・・・」」
そう呟いて、私は、ないですと言って
篠山さんは、持ってるかい?だった
オートロックマンション、暗証番号は解るけど
鍵がない
部屋の鍵もない
大家さんに連絡しなきゃなのに電話番号が解らない
そんな状況に途方に暮れてしまった
「あ、おかーさんなら、大家さんの電話番号解るかも」
たしか、番号も教えたし、借りる際には、
保証人にもなってくれたからね
もし、登録してなくても、きっと書類があるはず
そう言って篠山さんに携帯借りたけど
まだ帰ってないし、携帯の方は出ない
もう一度部屋に逆戻りして、連絡が有ってから出かけることになりました
ちなみに、裸足だった私に篠山さんは
ミュールを買ってきてくれてました
なんか、凄くそつない行動すぎて、
良いおにーさんだったし、息子だったのかなぁー
なんて思っちゃう
それとも、やんちゃ時代があったりして
なんて考えてるとちょっと楽しい
ちなみに、脳内は元気なんですけど
体がぼろぼろで、また篠山さんの布団占領中です
怠さが増したので、お休みなさい
「あ、はい、そうなんですよ
いえいえ、大丈夫ですよ
あ、はい
それでは、
あ、有り難うございます」
そんな声が微かに聞こえる
ピッという電子音の後
「起きたかい?」
と聞かれた
「はい、起きました」
「今、さっき連絡有って
電話番号聞いておいたよ
あと、我慢強い子なので大丈夫って言葉だけは
信用しないで頂戴ね~
ありがとうね、よろしくねって言われたよ
面白いお母さんだね」
お・・・おかーさんったら
想像がつくだけに、篠山さんが言った言葉以上の事が
言われてるのはたしか
たぶん、ユキをお願いねぇ
いい男ねぇとか、そんなのを会話の随所随所に挟んで
かつ、篠山さんの情報を引き出したに違いない
「と、いうことで、一緒に行くし
その後も気になるから、様子見はさせて貰うよ?
さーて、大家さんに電話する?
それとも、僕がしようか?」
そう笑う篠山さんの目が、好奇心が一杯だった
もぉ・・・恥ずかしい
本日の2話目ですー、初母親登場!だけど、まだ声すら聞けてないよー(笑)久々の今日の夕食、暑い!蒸し暑いだから、さっぱりしたものが食べたい、そう言えばずいぶん前に買った冷麺が、ついでに庭のキュウリがなったよということで、冷麺とぴりからスープと、唐揚げでしたー、ではまた明日ー