嵐の後の世界2
「ん・・・トイレ・・・」
生理現象で目覚める朝っていうのも久々
「その・・・扉、右・・・」
篠山さんが寝ぼけながら指した方向に進む
なんか、普通のトイレが久々
なんて頭の中では考えられるのに
私は、まだぼぉっとしてる
トイレから出ると、ぐらりと視界が歪む
それに耐えられず
ぺちょりと座り込んだ床が冷たくて気持ちいい
背中を壁につけるとずるずると滑ってく
あ、ぶつかると思ったけど、不思議と痛くなかった
床は固い、そして冷たい
それが気持ちいい
私は、そのまま目を閉じた
「ユキちゃん、びっくりした」
・・・ん?何が・・・ですか
「トイレ、とか呟いて
いつまで経っても帰ってこないからって
うわぁ、熱有るよ」
ぐらりと揺れる体が気持ち悪い
揺らさないで、吐きそうです・・・
「寝ててね」
ぽすりと、安定した柔らかさなベットが気持ちいい
「熱冷ましとか、ないし・・・
あー、もう仕事の時間だ」
ぐるぐるばたばたする音がする
「あ、寛人?
ちょっと遅れる、あと今日午後から半休貰う
行ってから説明するから」
ピッと高い電子音
携帯を切る音かな・・・
「ユキちゃん、悪いけど、仕事行ってくる
半日で帰ってくるから寝てて
ごめんね」
そういって、さらりと髪を撫でてくれるけど
はい、とも、うんとも言えない
ぐるぐる回る世界と
どたばたする音が、重なり合って
気持ち悪い
気持ち悪くてもいいから、竜の国に帰れないかな・・・
必死で、頭の中で、子竜ちゃんたちに
会いたい会いたいって思うけど
うつらうつら寝て、目が覚めても
見られつつある篠山さんの部屋の様子
もう、やっぱり駄目なのかな
そう思うと、胃からこみ上げてきた
トイレに走って、思い切り吐き出した
気持ち悪い・・・
気持ち悪い
もう、駄目・・・・
「ユキちゃん!
こんな事なら、仕事行くんじゃなかった」
ガンガンと金槌で殴られるような痛みと、
反響するような声が折り重なって気持ち悪い
体も痛いし、喉がひりひりする
「もしかして、吐いちゃったのかな・・・
熱下がってないどころか、上がってるね」
そう言った篠山さん
平気ですよ、うん・・・
ちょっと、なんか気持ち悪いだけです
ぐらりと揺れるのは、運んでくれてるのか
気分が悪すぎてぐらぐらしてるかよく解らない
ただ、冷たいものが頭の下に入れられたのは解る
気持ちいいです、有り難うございます
「一度寝て、起きたら薬飲もう
病院行かなくても平気かな???」
病院?平気ですよ
昔からあんまり病院いったことないです
きっと寝てたら治ります
心配させてごめんなさい、
迷惑かけてごめんなさい
そう、思って伝えようと思うけと
どんどん世界が遠くなる
帰れるのかな・・・
そう思った瞬間、意識はとぎれた
こんばんはー、唯一の休みの日ですー、昼間で寝て、起きてごりごり書いたけど、一週間分かけるんだろうかと心配、つか、お呼ばれしたのはいいけど、もうお手伝いしたくないですヨ、保健ぐらいつけろよ(怒)
と、いうことで、今日は、お休みですが、今から出かけます
19時30分アップ つぎ21時予定です、ではねー




