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しばらくは竜の国18

「すごいねぇ~、こんな事も出来るようになったんだ」

私は、そう呟かずにはいられない

だって、べにあかちゃんとるりちゃんで

冷たい水の一部を温いお湯にしちゃった

だから、手を伸ばすと、境界線がはっきりと解る

じんわり変わるじゃなく、ほんと見えない膜が有るみたいに

そこからは、冷たい水、こっちは、温いお湯

あり得ない現象がさらっとできちゃうんだもん


「少しずつね」

そう言いながらも、るりちゃん、ちょっと自慢げ

うんうん、胸張っちゃっていいんです

凄いんです


「手だけ嘗めるの駄目?」

そう言うのは、嘗めないから入ろうといったたんぽぽちゃん

まぁ手だけならいいですよ、それぐらいなら

でも、痛いのはいやですよ、ざりざりちゃん


「そんなに匂うの?」

手を出してそう聞くと、こくりと頷く

あれ、触り過ぎちゃったのかなぁ


「はい、もう一つ頂戴」

左手は、あやめちゃんに取られました

やられたって顔しないの、他の子たち

順番にしましょう、うん


さりさりとやさしめに嘗めてくれるけど

実は、がっつり嘗められると痛いんです

猫の舌も、ざりざりしてるらしいけど

猫ってそんなに嘗めないし

私の知り合いは犬飼いさんばかり

家では、飼える余裕もなし!だったからよく分からない


んー、しかし今日は、かなり丹念ね・・・


「もう、そろそろ良いんじゃない?」

そう言うと、二人して、首を振る

駄目ですか、そうですか

それにしても、無言

ちょっと、なんかご飯な気分ですよ、私


食べられちゃいそうです


「やっぱ無理?」

そう聞くのはべにあかちゃん

「ううん、薄くはなる」

そう言って、あやめちゃんが、手をべにあかちゃんの前に差し出す

それは良いけど

冷たいです

ひゃってなりました、引っ張りすぎ厳禁ですよー

2人とも、両手引っ張られると水に入っちゃいますよー

ひぃぃぃぃ冷たいー


「冷たいよー、お湯がいいよー」

ばた足しつつ、ひっぱるけど、聞く耳持ってない

うわぁーん、足が冷たいよー

お腹が冷たいよー


いきなりプールに落とされて、心臓止まるみたいになりそうですよー

お願いだから聞いてーーー


「冷たいって」

「言ってるよ?」

ううう、はくちゃんこくちゃんありがとう

冷たいです、冷たいです、本気で冷たいです

みんなが平然としてるのが解らないぐらい冷たいです


「あ、ごめん」

そういって、お湯の範囲に押し戻してくれたけど

冷たくなった手足が、痛い


「みんなそれで冷たくないの?」

ううう、水というより、氷水っぽい

最初、手を伸ばしたときには気にならなかったのに


「今日は、暑いから冷たくしてるの」

むしろお好み温度なんですか、それ

竜の基礎体温と適温が解りません!


「そっか・・・それ、冷たいから

 もう行きたくないなぁ~」

と、言うと、全員頷きながら

竜の言葉できゅきゅるっなんて言いながら話してる


聞かれたくないことなのか、こうやって竜の会話してる時は

きっと竜の重大な秘密があると私は踏んでる

もし、竜の世界を選んだら

少しは、解ることも増えてくるし、

教えてくれるんじゃないかなぁって思ってる


「あぐっ」

あれ、今あぐって言いましたよね

そして、手に広がる生暖かさ


うわーん、食べられたー

・・・なんてね

たんぽぽちゃんに、あぐっと手を口の中に入れられました

ちょっと大きすぎませんか、そのお口

見た目からは想像できない大きさですよ


「苦しくないの?」

そう言うと、かぽりと口から出して

「ちょっと無理があったみたい」

と、残念そう、ああ、竜の体の気分でしちゃったのか・・・

それならよく分かります

おっきなお口だったもんね


「今日一日、嘗め嘗めしてもとれなかったら

 明日も嘗め嘗めね」

と、ときわちゃんが、困ったように言うけど

手ぐらいなら、良いですよ

全身とかじゃなかったら、うん


みんな、かなり真剣だしねぇ


上がってからも、指を銜えられたり

前教えたじゃんけんで、勝った2人が夜寝る時も、銜えてたし

今回の匂いはしつこいようです


何でだろう・・・ま、いっか


はい、今日の2話目ですー、1時間遅れでお送りしております、ハイ・・・恒例の私の夕食ーっ今日は、想定外なものが降ってきました家人が、書き残したメモ「うどんあります」によりハンバーグ予定が却下となりサラダうどんを中心としたメニューに様変わり、昼・・・うどんだったんですが・・・笑、ということで、残り物メインなので特に筆記するものなしです、ではまたあしたー

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