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しばらくは竜の国9

「おかえり」

そう言って、出迎えると、

ちょっとびっくりした顔をされた


「よかった・・・泣いてなかった」

そう言ってぎゅっと抱き締めるのはべにあかちゃん

前回のことが結構トラウマだったのかなぁ

泣き寝しちゃったもんね


「うん、もう大丈夫」

そう言うと、そっと頬に触れるのは

あやめちゃん


「でも泣いた後はある」

うん、あんな風に出て行かれて

泣かないで居られるほど大人じゃないです


「あのね、水の王さまに相談しに行ったの」

そういうと、だから良い匂いと

たんぽぽちゃんがにこにこして匂いを嗅ぐ


あ、そっか、竜の花の匂い好きだもんね


「そしたらね、みんなを

 不安にさせちゃったんだなぁって事が

 解かったの」

閉じ込めちゃいたいぐらい、不安だったんだよね

みんなも私も不器用だったから、

こういう方法しかとれなかったんだよね


まぁ、そういう風に育てちゃったのは

私かもしれないけど・・・


こくりと頷くのは、るりちゃん

るりちゃんがこう素直に聞いてるのは

間違ってない証拠


「みんなが頑張ってる時に

 他の人と喋ってて、嫌だったんだよね」

そういうと、こくりと頷く

やっぱ、嫌だったのか・・・うん

井戸端会議が嫌なんじゃなかったのね・・・


「感覚解らなくて、いっぱい嫌なことしちゃうけど

 私は、みんなの事が大好きだし、一番だよ?」

そう言うと、ぎゅっと抱き締められた

久々の竜団子


「いろんな人とお話して、ここのこととか

 布のこととか、いろいろ知りたいなぁって思ってたの」

そういうと、ぐらりと揺れるのは、頷いたからかな


「できる事はないかなぁって

 もし竜の国でいるなら、1つでも何かしたいと思うし

 そうしないと、私が不安になるから・・・」

そういうと、またぐらりと揺れる

もし、こっちでいるなら、今のところ出来るのは

紫の木を育てるとか、みんなのお手伝いぐらいだよね

ずっと出来るのかは不安だけど・・・


「ちゃんと一緒にいるよ

 大きくなるまで、だから、地球でもお休み貰ったし

 一緒に大きくなって強くなるの傍で見ていたいの」

そう言うと、ぽそりと耳元で囁いたのはこくたんちゃん


「見ていて欲しい」

くすぐったい低音にちょっとどきどきするけど

うん、見てるよ


「うん、見たいの」

すりすりする子たちの頭を追って撫でる


くるくるという久々の鳴き声を聞くと

鼻の奥でつんとして、

涙がじわりと滲んだ


久々に聞く、そう思うとちょっと所じゃなく

可哀想なことしちゃったのかな、と思う


ルアンさんに対しても、あんな態度とりたくなかっただろうし

近くにいる大人竜、それも強い人を前に

喧嘩したくなかっただろうから・・・


無理させてごめんね

いっぱいいっぱい、ごめんね


でも、それ以上に大好きだよ

それに、ありがとうね


好きで居てくれて、好きで居させてくれて

今日も変則じかーん、ということで、予約アップでございますー、夕食メニュー書けなくてごめんね~20時予約アップ分です

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