しばらくは竜の国8
え?私が選ぶ????
「その解らないんですが?な雰囲気はなんだ」
いや、そのまんまですよ
私が何を選ぶの?
地球か竜の国だよね????
そう思ったら
はぁっとおもーい重いため息が響く
え゛ーーー何その呆れた
話しにならないみたいな雰囲気は
「お前は、竜たちの行為を純然なる好意としか捉えておらんのか」
ぶつくさいいながら、水の王さまが言う
みんなの行為の好意?
「ブロージュを始め
ルアン、ヴェルデそして、ロートリアスは
お前に好意を持っておる」
ロートリアスまで?
なんで???
ブロージュさんは同じ布好き?物作りとして解るし
ちょっと告白もどきされたし
ヴェルデさんも解る
ルアンさんは、子どもに対する愛情みたいなものよね
「お前が、それだけ魅力的だということだな」
いやいや、無いです、それは
この世界ではかなりお荷物存在ですよ?
外に行けないし、できるのは、木を育てる事ぐらいですから
「お前の甘い気配は、竜にとってはごちそうだな」
甘い気配?ん???私って甘いの???
「普通、子竜たちは変態期に入れば
護り人の所には帰らず暫くそこで過ごす
帰るときは、ある程度して戦い方
ここでの暮らしを習うときだな」
あれ?じゃぁ、みんな帰ってきてたのは変だったの???
「みんな、帰ってきて大丈夫だったの?」
とりあえず、聞いておかないと
「大丈夫だろうな、むしろ良いだろう
お前がここにいるならな」
えっと、そんなに良いんですか?私・・・
「お前の甘い気配は、竜にとって力の塊だ
その塊の気配を常に受け取るちびどもは
強い竜になるだろうな」
うーん、なんかよく分からない
また、属性の力がうんぬんとかってやつよね
きっと・・・
「じゃぁ、このままで良いんですよね」
とりあえず、それ聞いておこう
「かまわん、ただ、もう少し戦わせた方が良いだろうがな」
うー、やだなぁそれは
「ま、お前がそういう顔をするから
しないだろうがな」
ううう、ごめんね、みんな
見て見ぬ振りしたいけど、なんか痣とか、血とか
やっぱり駄目
「最初の話にもどるが
そういう意味で、お前を今とられると困る
そして、戦えないという不利があったとしても
お前の愛情に包まれておりたいんだろう、今は」
そっか・・・
子竜ちゃんたちが、べったりなのは
気配を感じたいからで、一緒にいたいからなのね
私も一緒にいたいし、頑張ってる所、見たいんだけどな・・・
「でも、排除されるのは嬉しくないです」
そう言うと、くすりと笑う声
「お前が、お前の気持ちをちびたちに伝えておらんからだろう」
私の気持ち?
子竜ちゃんが好きだよって?
ちゃんと言ってなかったかなぁ・・・
「練習してる所がみたいなら、見たいと言えば良いだろう」
あっ・・・そっか・・・
「他の竜が見たいのではない、
お前達が見たいと言えば良いではないか」
うん、そうするっていうか、そうだよね
私も不安なら言って欲しいって思うんだから
まず私が実行しなきゃ駄目だよね
そっかぁ・・・
最近、人と人型だから、つい、言いそびれちゃったり
言葉がある分なんか、それに頼ったり
逃げてたりしたのかも
だって、かっこいいし綺麗なんだもん
みんな
ちょっと言いにくいなぁってのあったけど
私の可愛い子竜ちゃんだよね
「うん、そうします!」
にこりと笑って言うと、ぽわっと白い花が光った
「光った・・・」
そっと手を伸ばすと、柔らかな光
「頑張れ、そろそろ帰って来るだろう」
そう言って、追い払うのはちょっと照れてるからかな
「有り難うございます」
ぎゅっと木に抱き付いて私は上に上がる
ふやけた手で結構な時間水の中に居たってことが解る
でも、話できて良かった
そういえば、選ぶの話は結果出てなかった
また今度その話をしよう
よーし、子竜ちゃんたちに
大好きと、一緒にいさせて
頑張ってる所見せてって言おう
そしたら、きっと、許してくれるよね?
予約第2弾ー 21時予定ーちゃんとアップできてるかなぁー




