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みんなとの再会5

「ちっ、ばれたか・・・」

舌打ちをして、眼下を見つめるときわちゃん


下を見ても私には何も見えないよ


「るりがいる」

にこりと笑って、たんぽぽちゃんと

あやめちゃんが答える


「あー、びっくり作戦失敗なのね」

って私が笑うと、そうなんだよ

あいつ、水の底に居るはずなのに

なーんで、ばれるかなぁ~なんて、みんなで言い合って

ルアンさんが強すぎるから駄目なんだって結果


あれ、その結果はどうなの


『褒められてるか、貶されてるか解らないねぇ』

くすくすと笑ってルアンさんが、言うと

一応、褒めてる!でも、今回は、作戦失敗だからなぁ


「よいせっ」

と声をだして、魔法か何かを使ったときわちゃん


「ただいま」

と、飛び込んできたのはるりちゃん


「「「「「おかえり!」」」」」


全員で、はもっておかえり

ぎゅっと抱き締めて、抱き締め返されて

竜団子


「みんな、なんか大きくなって帰ってくるね」


「そりゃぁね、吸収する量も違うし

 成長期だから!」

なんて、るりちゃんにこにこ顔

うーん、やっぱり、寂しかったのかな


「あー、やっぱ、いいなぁー」

そういって、私の肩に顔を埋めてすりすりする

あらら、旅行とか、合宿から

家に帰ってきた子みたいな事いってるし


「だよなぁ」

ときわちゃんも、頷いてる

「家に帰ったらお楽しみ待ってるしね」

にこにこと、たんぽぽちゃんがいう

「うん、僕も楽しみ」

にこりとあやめちゃんが笑う


あれ、なんかお家でサプライズパーティなの?


「さーて、次は、べにあか

 あいつに身長抜かれてたら、ショックだなぁ」

なんて、言ってるのは、ときわちゃんとるりちゃん

仲良しな分ライバルなのね


暫く飛んで、もわっとした砂漠の色と

その前にそびえる黒い岩山、それが見えた時

と、ぱさぱさと、小さな20㎝ぐらいの竜が

飛び込んできた


「姫、ようこそ!」

そう言いながら、私の前で羽をぱたぱたさせて

ぷかりと浮かんでる


・・・かっ・・・可愛い

なにこの生き物


「やぁーん、可愛い!」

ぎゅっと抱き締めると、ちょっとぐぇっという声

その後、くるくるとした鳴き声


「何この子、ちっちゃい、可愛いけど

 竜も、いろんな種類いるんだね」

そう言ってみんなを見る、

即座に反応したのはたんぽぽちゃん


「はーなーす!」

その竜のしっぽを持って引っ張る

がしり、とくっついて離れないけど

ちょっと、爪が痛かった


「いいじゃない、可愛いのに」

なんか、お人形サイズで、ほっそりとした竜スタイル

みんなの赤ちゃんの時より、小さいし

赤ちゃんの時は、丸々してたから、雰囲気違ってるし

もう、可愛いっ


「それ、成竜だし」

るりちゃんが、冷たーい目でこっちを見る

「成竜でもこんなにちっこいのがいるんだ

 竜の中にいると踏まれちゃいそうだよね」

すりすりと頬すりすると

くるるっと嬉しそうな声

可愛いよね~


「・・・・」

無言で、みんなが私を見る

あれ?ルアンさんの上の空気が極悪環境ですよ

なんだろう、あ、抱っこしたいんだ!


「だっこ、したいの?」

「したくない」

きっぱりと答えるみんなだけど、

怖いこわいっ、にらまないでよ


「いい加減にしてくれないかなぁ

 解ってないから、抱き寄せてるけど

 僕らが、そろそろ怒るよ」

あやめちゃんの一言で、ぱさりと羽を広げて

宙に浮かぶ

あ、ちょっと残念、可愛いのになぁ


「いやいや、まじりの割に

 いい気配を出すものだ」

そう、私たちの周りを飛びながら小竜が言う

また、不穏な気配?なの・・・


「少々、お待ちくださいね

 べにあかは、ちょっと戦っておりますから

 その内、勝負がつくでしょう」

そう言う声は、あっけらかんとして明るい

その内、飛んでるのが面倒になったのか、

ぽすりと肩に留まった


「戦ってる?」

そういった途端、火山が

どかんっと爆発した


「きゃぁぁぁぁぁっ」

ルアンさんの上に身をかがめる

「大丈夫だって、ルアンが守ってくれるし

 距離取ってるしね」

のんきにときわちゃんが言うけど

そう、言われても心配なものは心配

っていうか、火山が爆発する瞬間なんて知りませんから

下をみると、ごうごうと赤い溶岩が流れ出してるし

爆発した火山は、まだ、噴火し続けてる


「べにあかが、特別、という訳でもなさそうですな」

そういって、小竜は、みんなを見る


「それに、この気配は、極上」

ぺたりと、私にもたれかかってくる

んー?何が・・・


がしっと、小竜を掴んだのは、るりちゃん

そして、突如現れた水の玉に放り込んだ


「ええええ?!!!」

ぷかーんと浮かぶ小竜が、ちょっと恨めしそうな顔で

るりちゃんを見る


「か、可哀想だよ、出してあげようよ」

「近付かないなら出すけど、

 べたべとくっつくから駄目」

びりびりとするような気配で

るりちゃんの耳と目が、変わってる


これは、怒ってる・・・だよね


「竜は、竜!

 まったく!」

そういって、私をべろんっと嘗めたのはときわちゃん


あれー、なんかまずい雰囲気


「それ、僕らと同じ竜で

 人型じゃなくて小型選んで

 強いから、ここまで小さくなっただけだよ」

あやめちゃんも小竜を見ながら説明


「油断できない」

ぎゅっと抱き締めるのはたんぽぽちゃん

うわぁん、雰囲気悪いよー


そうおもった瞬間、水の玉が破裂した

「全くもって面白い

 我と戦う気か」


にたりと、笑う小竜

あれ、雰囲気違いますよ


「必要なれば」

目を開き、全員がその小竜を見据える


「だっ、駄目」

その両者の間に入って、視線を断つ


「・・・もー、危ないっ」

一気に弛緩する空気に私はホッとするけど

みんながぎゅっと抱き締める


「これは、あげない、渡さない」

全員が揃って言うけど

おかーさん、これ・・・はないと思うなぁ

そういえば、みんなから

実際、おかーさんとも名前・・ないから

呼べないけど、そういうので呼んでくれたことないなぁ


『好い加減におしよ、私が相手になっても良いんだよ』

ルアンさんの一声で、ぴたりと小竜の動きが止まる


「おお、こわや

 では、暫くしたらべにあかが参るでしょう」

そういうと、ぱさりと羽を広げて

来たとき同様、唐突に去っていった

えーと、これは、お気に入り800人突破、感謝の1話です!みなさん、ありがとうございます!で、次もあります、サイトの方にカウンターつけたら、今日で1000人いってるみたいなので、次お風呂から出たら、1話追加ですー

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