竜の国を知ろう16
また、ちょっと暇になってた私たち
ふぅー・・・って言ってる率高いかも
「気になってんだねぇ」
くすくすと笑いながらルアンさんが、屋上から降りてきた
あれ?今日、授業でしたっけ・・・
みんなを見るけど、ぷるぷる首を振ってる
ですよねぇ
「気になってるかなって思ってねぇ
ちょっと見てきたんだよ」
え?たんぽぽちゃんを、ですよね??
がばり、と起きあがる子
興味津々にルアンを見つめる子
早く話してと、ちょっと脅迫まがいな視線の子
いろいろだけど、心配なのはみんな一緒
「愛されてるねぇ、あの子も
嬉しいよ」
そう言ってにこにこ顔のルアンさん
「たんぽぽちゃんどうでした?」
「まぁ、寝てるけど、寂しがってたねぇ
特にあんたの気配がないのが嫌らしいね」
そっか、やっぱ、竜もおかーさんの気配は欲しいよね
病気になった時とか、心細くなるもんね
「で、どれくらいで帰れる?」
そう聞くときわちゃんに
ルアンさんは、静かに首を振る
「まだ、かかるだろうね」
そっか・・・まだかかるのか
ふぅっと誰かが、ため息をつく
ううん、きっとみんなが、ついたはず・・・
「それでねぇ、あんたさえ良かったら
来るかぃって誘いに来たんだよ」
え?私がたんぽぽちゃんの所に
でも、みんなは?
「みんなは、どうなりますか?」
「それについて何だけどね
ブロージュとも話したんだけど
大なり小なり他の子も影響受けちゃってるみたいなんだよねぇ
問題ないのは、木の属性のあるあやめだけだねぇ」
ねぇと、後ろを振り返るとブロージュさん
・・・びっくりしました
居たんですね
「こんにちは、姫様
居ました」
ちょっ人の心を読むのはやめてください
・・・でも、ちょっと安心かも
二人が居てくれたら、なんとかなりそう・・・
そんな気分になる
「紫の木が、過去に無いほど大気に放出した力で
世界の均衡はもどりつつ有りますが
それを間近で受けてしまった子ども達は
刺激が強すぎる状態になってしまったのです
最近、元気ないでしょう?」
さらりと髪を後ろに流しながらブロージュさんがいう
あれ・・・寂しがってたんじゃないの
しんどかったの?
「平気」
こくたんちゃんがそう言うと、
ブロージュさんの形のいい眉が潜められた
・・・・にらみ合いの末
すっと、こくたんちゃんが目を逸らす
「ですので、皆様には、各長の場所にもどって頂きます
そうすれば姫様も心配になられないでしょう?」
たしかに、長がいる所だったら
みんなが変態する時にお世話になった場所
どこにいるのかも解るし、子どもにはいい場所って聞くから
そういう意味では心配ない
ただ、ちょっと寂しいって思うくらい
「離れたくない」
きゅっと抱き付いてきたのは、はくちゃん
そうだよね、私も離れたくない
「私も寂しいけど・・・しんどくないの?」
それが一番の問題
きゅっと抱き付いて離れないけど
何も言わない
ううん、何も言えないんだよね
「たんぽぽは、土の力でまた育ってる事でしょう
変態時期と同じようにね
一人育ち、あなた方は、ここで弱くなっていくのですね」
ブロージュさんは、あきれたような口調でいう
前回、ルアンさんの授業の時にも言ってた
竜は強いのが一番、
それを自ら放棄するのかって、そう聞いてるんだよね?
ぎゅっと抱き付く力が強くなる
「寂しいけど、いってらっしゃい
みんなが、弱虫になっちゃうのはやだよ?」
頭を撫でながらそういうと
こくりと頷く
それを合図に、他のみんなが
ぎゅっと抱き付いてくる
「嘗めていい?」
ちょっと暗い目をして、るりちゃんが言う
ううう、どこをどのように嘗めるかによりますけど
そんなのを聞ける雰囲気じゃない
「いいよ」
はい、と手を出す
その手を掴んで、舌を這わせるるりちゃん
「ブロージュ、明日迎えにきてやろう」
ルアンさんがそう言って退室を促す
「あの子らは、姫が好きなんだよ
大事なんだよ
1日ぐらいその時間あげてもいいと思うよ」
ルアンさんの優しい声
そうですね、とブロージュさんが言って
また明日参りますとの声
はい、と応えることは出来たけど
それ以上言えなかった
のっけから、テンション高く!ありがとーございます!って言うと、何が?ですよね、10万+15万PVなんですよー、そろそろかな・・・と思ってましたが、今日だとは、予想以上に早かったです、愛してくれてありがとう(キモイ)と、いうことで、恒例のアンケートつくってますので、遊んでくださーい http://enq-maker.com/9XtZJ3d