表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
136/335

久々の竜国29

ふー、ぬくもったー、では続き、あ、今日のご飯は、ハヤシライスと、海藻サラダのみです、シンプルしんぷるー

体も、心も暖かいけど、何時までも濡れたままじゃ駄目だよね

さーて、お風呂いこーっと


「僕らも、入るからね」

そういって、若干恨みがましそうな顔をしてるあやめちゃん


ううう、そういえば、前回、嘗められたのもここだったよね


え?また、嘗めるの???

もしかして、溜めてたの?他の人の匂いがついても

放置してたのは、その所為なの??


「な、嘗めるの禁止」


とりあえず、先手必勝


「え?」

きょとんと、した顔をしたのはるりちゃん

珍しい・・・


えっ私なんか、間違ったのかな


「嘗めて欲しいなら、嘗めるけど?」

小首を傾げて言うのは、ときわちゃん


「いえ、良いです」

ここは、キッパリとお断りしておきます


「ん?どうして?」

だって、だって・・・

うわぁーん、それ以上思い出させないで~!!


「違う、なんでマーキングして欲しいのかって聞いてるの」

私が、一人動揺してるの、べにあかちゃんが止めてくれた


うん、危うく暴走する所でしたよ、おかーさんは・・


ふぅ、すーはーすーはーっ

よしっオッケー


「だって、この前も、さっきの他の人に触っちゃったでしょ?

 前は、あんなことまでして、辞めてくれなかったし・・・」


最後の言葉は、聞こえるか聞こえないかで

口の中で、もごもご喋っちゃった・・・


「誰かに嘗められたの?」

ふんふんと、四方八方から、匂いをかがれる


「しないねぇ」

「しない」

はくちゃんと、こくたんちゃんが、頷き合ってる

あれ?触るだけは大丈夫なの?


「えっと、質問していいかなぁ」

そういうと、みんなが、こくりと、頷いてくれたので

よーし、そこん所じっくり教えて貰おう


そしたら、戦々恐々しなくていいしね


「マーキングって何?」


まずは、ここからだよね


「簡単にいうと、自分のものだっていう印、匂い」

うん、それは解る


「竜の印付けには幾つかの方法がある

 1つ目は、こうやって体をすりよせて

 自分の匂いをつける」


そう言いながら、ときわちゃんが

すりっと体をすり寄せてきた


「で、次に、嘗める」

ぺろりと、べにあかちゃんに手を取って嘗められる


ずるい、という声が他でも挙がったけど

手ぐらいなら、嘗めるのはいいよ、うん


「次に、血をつける」

ううう、なんか段々スプラッタな方向なの

「大丈夫、ちょっとでいいから、

 竜の血には、自分の情報が入ってるから、

 その情報が印となるわけだよ」

うーん、匂いだけじゃないのか・・・


「血の情報・・・DNAみたいなもの?」

「なにそれ?」

「えっと・・・4つの塩基配列でできてて、

 生き物の出来上がる形を伝達する物質だったかなぁ・・・」

うーん、もう流石に覚えてないや、生き物の元ってことよね


「ふーん、それは、よく分からない」

ちょっと興味をしめしたるりちゃんだったけど

私の曖昧な説明じゃだめだったのかな・・・


「竜の記憶とは別に、個人の記憶があるでしょ?

 それが血に表れるんだよ」

「えっと・・・竜の記憶が、ずっとの記憶

 歴史書みたいなものだよね?」

うん、いいイメージかも

そういうと、こくりと、はくちゃんが頷く

よしっ


「で、個人の記憶は、日記みたいなものだよね

 日記とは言えないけど、はんこの本みたいに

 個人の記録をとどめておくものって認識でいい?」


そういうと、ぱちぱちと拍手してくれた

よかった、いい例えだった、

ちょっと竜の世界の仕組みがわかって来たのかな


「次は、青年期の竜しかできないけど

 繁殖用の液体かなぁ」


うう、あれとか、それですよね・・・

なんか、大人な感じになるのですね


「で、次は、交尾」

う、うん・・・


「後は・・・」

そう口を開き書けたたんぽぽちゃんの口を

ぽすっとあやめちゃんが塞いだ


「それは、言わない方がいいと思うよ」

う゛ぎゅっなんて声を久々に聞いたよ

おかーさん


でも、止めるってことは

きっと・・・なんか、すっごいことなんだろう

うん、私には関係ないはず!


「今、言った順番が強い匂い」

ぼそりとこくたんちゃんが言う


「嘗めた匂いは、ふれても消えない」


あ、そっか、そう言うことなのね

ロートリアスの時、はくちゃんが甘えるように

抱き付いてきて、そのあと、久々に子竜団子になったのは

そういう事だったんだ


「はー・・・そっか・・・そうなんだ」

なんか、ホッとした


「じゃ、久々にみんなでお風呂いこっか」

危うく一緒にお風呂がトラウマになるところでしたよ


マーキングのことについて教えて貰っちゃいました~、サイトのほうも、どう説明し、資料設定を作って、並べたらいいかめっちゃ悩んでます・・・でも、この世界・・・奥が深いぜ(なんて、遠い目をしてみる)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ