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久々の竜国23

はーい、今日の2話目です

巻物が楽しかったのか、びろーんびろーんと広げては

転がしちゃうので、小さめの、何も書いてないのを

作ってあげたら、楽しそうに遊んでる

うーん、そういうものじゃないけど、それはそれで良いかな


双子ちゃんと、あやめちゃんは

本来の使い方、それに絵を描いたり、文字っぽいのを書いたりしてる


ん?文字・・・そうだ、ブロージュさんも書いてたけど、

ここ特有の文字があるんだよね


それにしても、日本語に反応ゼロだったよね


「ね、それは、ここの文字なの?」

二人にそう聞くと、頷く


「この文字はなんて読むの?」

「・・・好き」

タイミングの悪い時に、聞いたのかな・・・

ちょっと答え辛そう


「絵のような文字だね」

紙が貴重な時代の聖書に使われてた

装飾文字と呼ばれるカリグラフィでもないし、

色とりどりの色をあしらって花が咲いてるような

中国の花文字でもない

かといって、象形文字のような雰囲気もないしねぇ


「絵で合ってる」

そう答えながら、こくたんちゃんがさらさらと絵文字を書く

うーん、文字なのは文字なんだよね

もっちょっと説明プリーズ、そう思ってあやめちゃんとはくちゃんを見たら

はくちゃんが気付いてくれて、説明をしてくれた


「竜自身は、血の記憶があるから文字で何かを残す必要はないけど

 呼んだ人たちと共和する為に作られた文字

 元々は、人間が使いやすいような形だったけど

 竜は、それを好まないから、絵をかぶせて独自の文字にしてるんだよ」


出来た理由はわかったけど、なんでだろう

なんで、嫌なのかな・・・


「人は、嘘吐き」

ぽそりと呟いたのは、あやめちゃん

ずしり、と言葉の重みを感じた


竜の悲惨な記憶を受け継ぐ紫竜、

人と共存しようとした結果生まれた文字なのかも

そして、協定の証として、書面で残し

人を安心させたのに、きっと嘘を・・・ううん

裏切りを始めたんだろう


『改竄、紛失、反省の色もない人たち』

頭の中に響く陰鬱な声

そんな声をあやめちゃんが出してるなんて信じたくないけど

出してる・・・、それが真実


文字を彩るようになったのは、改竄を防ぐため

紛失は、複製を作ったのかな

それでも、人々は、生きてその場に立ち会った竜に嘘をついたんだろう


暗黒時代、本当に暗黒時代としかよべない時代


「この服どう?」

にこり、とあやめちゃんが笑う

布には新しい服のデザイン


「うん、可愛いね~私の?」

服のデザインを褒める


「そう、あと、売るよう?」


再び、こまこまと作ってる私に

あやめちゃんもお手伝いしてくれる

この服の再販希望が多かったとか

そういうことをあやめちゃんと話したら

折角1点物なんだから、ちょこっとずつ

デザイン変えた方がいいとおもう


“希少価値”ってやつでしょ?

なんて、大人顔負けな商才


お金は、あって困る物じゃないし、

地球に帰ったら、子竜ちゃんたちとの繋がりがあって

嬉しいし、それに、買ってくれる人も

確かに、手作り一点物のほうが、嬉しいのは、確かよね・・・

それに、丹誠込めてつくってますし!


はい、とこくたんちゃんが渡してくれてた

文字をじっと見てみる

なんか、法則あるかなぁと思って

考えてみるけど、無理、わかんない


「おや、お勉強会ですか?」

ブロージュさんが、両手一杯に果物を持って入ってきた

わーいって喜ぶみんなだけど

近寄っては行かないのね


なんか、寂しい


でも、果物と、果物を持ってきてくれたのに対して

嬉しい気持ちは本当なのに

ブロージュさんに向けてが、ない・・・

うう、徹底してるよね~


これが、ルアンさんにだってら、周りをちょろちょろしながら

たんぽぽちゃんあたりが、つまみ食いして怒られて

そんな雰囲気になるのになぁ


ブロージュさんは、馴れたもの

子竜ちゃんたちに近寄らず、さっさと中央の砂場に置くと

壁際まで離れて、どうぞのポーズ


そうすると、子竜ちゃんたちが集まって

もそもそ食べてる

うーん、硬そうなのに、何故食べられるんだろう・・・


私は水の剣で切って食べてますよ

ブロージュさんが、1つだけ下ろさず持ってたのは

私の為と信じて受け取りにいく


はいってくれたよ、わーい

有り難うございます


さくさく切り分けて

ブロージュさんにもお裾分け、

おや、なんて顔をされちゃったけど

もともと、ブロージュさんのですよ


うーん、瑞々しくてさっぱりして美味しいっ


下に行くとわかるけど、季節は夏に変わろうとしてる

こういう瑞々しいものが美味しく感じるのは

季節を大事にする日本人ならではかしらね

それとも、美味しいものは美味しいだけ???


さすがに、スイカ半分ぐらいの大きさは、

食べきれなくて、ブロージュさんに

もう一回お裾分け、否、食べきって貰おうと

ブロージュさんをみたら興味を引かれてるものが

他にあるようで床をじっと見つめてる


ん?何だろう・・・

じーっと、視線を追っていくと

転がっていたのは、巻物

あー、そう言うことですか・・・そうですよね


私の視線と、ブロージュさんの視線が交差する


にこり、と笑うブロージュさん

ひくり、と笑う私


それは、何ですか

巻物です

何に使う物ですか

文章や絵を書くものです


そんな感じの質疑応答


みんなが、しろーい目でこっちをみてる

うん、ブロージュさん、今日の貴方はマニア過ぎます

私も、ため息つきたいけど、

ブロージュさんの質疑応答は、まだまだ続く


ふふふふ、おかーさん、ダウンしていい?

形だけどうにかできたので、特設ページです、パソコン用のみです、今から随時増えていきますが、これはーつてのも言って下さいね~http://nekotora.gozaru.jp/

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