現実と私6
本日2つ目、お腹すきました
「姫様!」
水面に上がった途端、聞こえるのは白竜さん
悲鳴に近い声
「すいません、水底の人と話をしてました」
ぺこりと謝罪
「それは?」
手にもった剣をみて、眉を顰める
うーん、いい男ってのは、以下略
「水底の人から頂きました」
ふんわりと、布が被される
ああ、そういや裸でしたねって
「きゃぁぁぁぁぁ」
すけべぇ、ととりあえず言うわよ
うううう、なんでイケメンの前で
まっぱだか、堂々としてないといけないのよ
「すみません、入ってきて」
少々ばつの悪そうな顔
う゛う゛う゛・・・音もせず、気配もなかったら
そりゃ心配するだろうけど
うううう・・・
「いえ、心配かけてすみません
着替えますので、とりあえず・・・」
この人に向こう向けとかあっちいけって
いいすぎかも・・・
でも、間が悪いのよー
「では、向こうでお待ちしてますね」
きっと何回か声かけてくれたんだろうね
ううう、ごめんなさい
「はい、お願いします」
もそもそと覆われた布(ものすごくでかいかつ、拭きにくい)を
どうにか操り完了
服は、これかな・・・
う゛ーん、服????
服・・・
下着プリーズ
上から被るようなロングワンピースと
ゆるゆるなレギンス?
用意した服以上終了
うーん、とりあえず着てみますか
サイズは、ぼぼぴったり
ながすぎも短すぎもしない
しかし、下着なしで、ズボンをはいてるのが
気持ち悪い
スースーするというかなんというか
ちょっと変質者気分
食料の部屋と、かってに名付けた部屋に
ブロージュさんは、いた
「すいません、お待たせしました」
下着の件、聞き難いけと、ここで聞かなきゃ
永遠によ
ほら良く言うじゃない、恥は、掻き捨て
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥ってさ
にっこりと笑って立ち上がり
何かを言おうとするのを
あえて遮りますよ、私
ここで、止まると、私の勇気が亡くなりますからね!
死亡フラグってやつですよ!
「あと、聞きづらいですが
下着ってありますか?」
ううう、聞いちゃったよ、聞いちゃったよ
「はい?
ああ、用意してませんでしたか?」
ううう、うろたえ度0ですか?!
好感度も0ってことですね・・・うううう
「では、隣りの部屋へ」
と、案内される
う゛ーん、結構広いのかな、
子竜ちゃんたちのいる部屋が
子ども部屋と名付けましょう
そこから、外、食料部屋
食料部屋から、風呂と今からの部屋
迷子にならないよう、地図でも書くレベルかしら
そんな事を考えているとついた部屋は
布部屋
「こちらが、布類をおいてます」
うわぁ、ざっくりとした説明ですね
「縫い合わさったものは、こちらですね」
畳まれておいてると、どれがどれかわかりません
そして、ボタンの概念がないのは解りました
「で、下着は、これですが・・・」
びろーんとだしたのは、先ほどのだるだるレギンス
んんん、これは、下着なのか
「下着・・・だったんですね」
ううう、レースの下着とかのぞみません
せめて綿でいいです、普通のパンツください
「すみません、同じようなものは、ご用意できそうにないです」
と、謝れて気付きました
私の服と下着どこもっていっちゃったの
「私の服って」
「洗濯に回しましたが」
にっこりとした顔が怖い
これ、帰って来る確率低そうだなぁ
「いろいろと面白い感じにできてましたね」
うわぁぁぁぁん、この一言、研究材料になりましたよ
といったのと変わらないってことじゃぁないですか!
私には、そう聞こえましたよ
ブ・・・ブロージュさん、あんた鬼や
「そ、そうですか
出来れば返して下さいね」
一応一言
「はい、出来れば」
うわぁぁぁん、ほら絶対無理だっ
「竜たちをお風呂に入れた時は
こちらの布で拭ってください」
布目がめっちゃ粗いんだけど・・・
あれ・・・まだ13話でしたか
友人と遊びつつ、書き進めていたら
ネタ帳こと一太郎(大好きです!)で16話をかこうとしてる所だ
これは、ストックにするべきか
飯を食って考えよう