久々の竜国16
今日は、初物もすいかたべたよー、あっさりさっぱりしてたよ、うまぁぁぁぃ
「姫、みんないるかぃ?」
暇そうにしてる子竜ちゃんたちをみて
何をしようかなぁと思いながら縫い物を続けてたら
ルアンさんがおりてきた
わーい、ルアンさんだー
あ、鏡見せてあげたらよかったのか、
そういえば、忘れてたなぁ
「鏡みますか?みんなちょっと暇みたいなんですよー」
すっかり存在わすれてました、なんて笑うと
「それも、興味深いけど、そろそろ教えてあげようと思って
来たんだよ」
なんて、にこにこ笑ってる
ん?教える?ルアンさんが???
その一言をきくと、ぴくりと反応するみんな
そして、ルアンさんの話の続きを待ってる
「前、約束したもんねぇ
人型になれるようになったら、戦い方、教えてあげるってね」
戦い方???え?
「竜の戦い方には、肉弾戦と、魔法戦があります
その肉弾戦の人間型をルアンが、教えて下さるそうですよ」
その声は、ブロージュさん
「オレも、見たくて見に来たぜ」
にこにこと笑って扉をくぐるのはヴェルデさん
わぁ、総勢、11人、ますます部屋が小さく見えるね
ブロージュさんの登場に、双子ちゃん以外のみんなが身構えたけど
一定の距離を保ってくれてることに安心したのか
べにあかちゃんが、口を開いた
「教えてくれるのか?」
竜体だったら、耳がぴんっとたって、羽がちょっと広がってる状況
好奇心を抑えきれない、そんな感じの様子に
戦い、いやだなぁ、なんて、思ってる私の気持ちは
煙のように消えていった
「おや、姫、服をつくってらっしゃるんですか?」
やっぱり、食いつきますね
「そちらに行っても?」
私は、いいんだけどね
みんなをみると、若干嫌そうだけど、好奇心の有るものを
止めるのは、可哀想なのか、子竜ちゃんたちが、距離を開けた
「いいですよ」
そう言って、針を布に刺して、一旦終了
あやめちゃんも、さっさと、お絵かき布をもって避難
かわりに、こくたんちゃんと、はくじちゃんが傍に来る
うーん、徹底してるね
「子竜ちゃんたちの服なんです
あやめちゃんと、デザイン考えて
まずは、シンプルなデザインから」
そういって、出来上がったものをぱさりと広げる
あとは、こくたんちゃんのが出来上がったら完成
布の色は、白ぽい布を基準に一部みんなの体の色に近いものを
配色して、らしさを強調
あとは、絵をかいたりしてもいいよね~なんて話してた
Tシャツプリント、みたいなものよね
「私にもつくって頂きたいものですね」
にこりとわらって、出来あがったものをじっくり見てる
「いいですよ」
私がそう返事すると
「駄目」
ぼそっとこくたんちゃんから、ストップ
はくじちゃんもぷるぷると首を横に振ってる
「ごめんなさい、駄目みたいです」
「それは、残念ですねぇ」
あまり残念そうじゃない口調
さては、元から結果がわかってましたね・・・
そういえば、みなさん個性的な服をきてることが多いけど
誰が作ってるんだろう?
「ブロージュさんの服は誰が作ってるんですか?」
とりあえず、解らないことは聞こう
「自分で作ったものもありますが
精霊や、人の世から頂いたものもありますね」
そっか、人の国があるもんね
買うってのも1つの手だよね・・・でも、お金ないよね
「お金・・・って精霊???服作れるの?」
まず、そこがびっくりです
「布は、全て精霊と作ってますよ」
こともなげにいうブロージュさんにくらりとめまいがした
やっぱり、この世界は、解りません
大人竜の出番を!と言って下さって皆様、お待たせした!変態期からは、大人も子どもも絡んできますよ~、次、私的には、大好きな話です、とりあえず、続きかいてきまーす