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久々の竜国9

おはよーございますー・・・え、今?そう、お夕寝してたの、久々に運動すると、眠いったらありゃしない

帰路は、ゆっくり

ヴェルデさんの作る空気の膜の中で、

さわさわと揺れる程度の風が、気持ちいい


「じゃぁ、外からも見えたんですか」


紫の木が、怒濤の勢いで、成長する様は

はっきりと解ったとのこと

うーん、どんだけ大きくなったんだか


「今回も、種3つ貰ってきたんですよ

 また、根っこがでるまで、育てるんです

 そしたら、紫竜も増えるし

 この世界にとっても、いいことづくしですよね~」


なんて、いうと、ヴェルデさんは、ははっと笑って

同意してくれた


『よかったな』


頭の中に声が響く

うん、そう素直に頷ける


柔らかで暖かみのあるヴェルデさんの声

ヴェルデさん自身も嬉しいんだろうなぁ

だって、紫の木はここの全ての生命の源だもんね


ヴェルデさん自身に直接関係なくても

巡り巡って、関係がある

竜は、ほとんどの記憶を受け継いでる

だから、その木の大事さは、身に染みてるだろう


竜も一応育ててるとのことで

こんなに早くに発芽するのは珍しいとのこと

地球時間でいうと、1週間とちょっとなんだけどね


あやめちゃんはつかれたのか

膝の上で、お眠り中

やっぱり、いろいろあって、あやめちゃんも

気が張ってたのかな・・・


適度にはりのある癖っ毛

さくさくと梳かすと、なめらかな指通りが気持ちいい


こうやって無防備に体を預けてくれると

いつもの私の可愛い子竜ちゃんなんだけどね

まぁ、匂いを消したかったからといって

ああも、全身?くまなく嘗められると

おかーさん的には、問題があります


20歳、うら若き?むしろ、そういう年頃デスヨ

とか言ってみる

と、いっても、私、まだなんだよね・・・

彼氏いて、そういう雰囲気になったけど

結局できなかった


なんか、するためだけに見えちゃったり

彼が馬鹿みたいに思えた


あと、私的には、子どもはいらないーーって気分だったよね

ほら、私って家族が一杯じゃない

だから、どうなってどうやったら子どもができるかなんて

なんとなくしってて、そんな1回しただけじゃ出来ないとは

思うけど、出来ちゃう場合もあるってこと


それに、なんか妊娠しやすい体質とかって

あるらしく、母はそうだったみたいだから・・・


そんなことをもんもんと考えちゃうと出来なかった

だから、長続きしなかったのかもしれないし

子どもみたいで、馬鹿みたいにエッチくて

人の気持ちより、自分だったし

結局、そうやってすれ違って

ああ、私ってば、恋に恋してただけなんだなぁって

高校三年の夏休み前の別れを切り出された時に思っちゃった


友達とか、そんなもんだよ

一回やっちゃったら、あとは、好きにしたらいいのに

とか、いろいろアドバイスくれたけど

結局、抱かれてることが想像できたら、彼氏じゃない?

なんて、言われた瞬間、納得できた


私としては、弟とか家族の延長なんだよね

新しい友達+家族の何かわからないもの

それが、私の恋人なのかもしれない


社長や篠山さんは、そういう意味で

上手く入ってきてくれのかな・・・って思える

そうじゃなく、普通に付き合って下さいだと

私は、どうしたんだろう

きっと、付き合ってなかったよね


まだ、そういう事にはなれないけど

この先、もしかしたらあるかも・・・とは思える人

何故か、対象が一人じゃない所が、

あの二人らしいけど、それは、流石に無理だしねぇ


なんて事を、もんもんと考えてたら

あやめちゃんが起きた


「ん、おはよう」

そして、ちゅう

うん、挨拶あいさつ・・


「うん、おはよ」

私からも、ちゅう


ぱぁっと花が咲くように笑顔が広がる

やっぱり、寂しかったんだよね

いつも、ちゅうしてたのに、してくれないって・・・


「お家ついたね、帰ろう

 ヴェルデ、ありがとう、助かった」

私をぎゅっと抱き締めてあやめちゃんが言う


「有り難うございます、ホント間に合って良かったです」

そういうと、そうだな、とヴェルデさんの声


「お~か~え~り~」

下から、大合唱でみんなの声


「ただいま~」

思い切り叫ぶけど、きっと聞こえてないよね


地上には、再び飛び降り自殺もどきでおりましたが

今回は、ときわちゃんもいるから安心

みんなから、お帰りのちゅうをされ

私もみんなに、ただいまちゅうを返した

うん、やっぱり喜んでる、私が決めた方法なのにね


ばさりと、背後に留まったヴェルデさんを振り返り

もう一度お礼を言う


「中で、休んでいきませんか?」

結構な距離だったよね

行きの早さに驚くぐらいの距離

それを往復してるんだから、疲れてないとは言わないだろうし


ヴェルデさんは、ぐぅともう゛ぅとも言えない声で鳴いて

ぽそりと呟いた


「いい匂いすぎて、やられそうだから

 帰っとくわ」


取り残された真っ赤になった私と

子竜ちゃんたち・・・なにはともあれただいまです

さて、主人公、子竜ちゃん全員と再び再開、みため高校生にも頭がやっとついていったようです、さて、続きを書いてきまーす

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