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久々の竜国8

本日2話目ですー、ふぅ、初物の枇杷とわらびはうまいねぇ

お腹と、背中あたりを重点的に嘗められて

ちょっと居たたまれない私と

満足そうで、かつ嬉しそうなあやめちゃん


おかーさん、お嫁に行けない体に・・という気分ですよ

ぐすん


耳の形や目の色は、すっかり元通りだし

温泉から上がると、いつの間にか服は綺麗に乾いて

私たちは、もそもそとそれを着込んだ

本当は、長の唾液のついた服もいやだったらしいけど

まぁ、しかたないので、許してくれたみたい


うーん、あやめちゃんの服、可愛くないなぁ・・・


あ、服といえば、持って帰って売れたこと言おう


「あやめちゃん、あのね」

そういうと、ん?と、目を細めてこっちを向く

うん、すっごくご機嫌

ご機嫌になった方法は、おいとくとしても

満面の笑みは可愛い


「地球のお家に帰ってたでしょ」

そういうと、こくりと頷く


「その時に、作った服を他の人に売ったのよね」

うん、とまた頷く


「いろんな人が、ほめてくれてたよ~

 あやめちゃんと一緒に作ったあの服は

 すごいお値段ついたんだよ」


思い出すだけで、顔がゆるむ

お金の単位は忘れてとしても

りっちゃんがいってた、「好き」を表した金額


「お金はどうでもいいけど、

 褒めてくれるのは嬉しいね」


にこりと笑う

それもそうだ、ここでお金は使うことない

でも、存在はあるのね


「また、作ろうね~

 まずは、みんなが着る服からだよね」


布切りました、そして、ざっくり縫いました

そんな感じの服

うーん、元がいいのに、なんか哀しい


「そうだね・・・急いでたから、みんなこれだし」


あやめちゃん自身も気に入ってないみたい


「じゃ、帰ったら、デザイン考えてね~

 急ぎだから、そんなに手の込んだのは駄目だよ」


そういうと、深く頷いて頑張ると返事するあやめちゃん


大広間に戻ると、竜たちは相変わらず思い思いの場所で寝転がってる


「お風呂有り難うございます」

長年の習慣っておそろしいもので、お風呂頂きました宣言をして

お辞儀をする


長は、面白そうに目を細め、そして息を思いっきり吸った


背後から、すぅっと風が通り抜ける

髪の毛が、揺れるぐらいの風量

吸い込む気ですか?


「随分と念入りだな」


笑いを含んだ、低い声

ううう、ばれてますか、何してたのは

そうですよ、おもいっきり嘗められましたよ


「自分の匂い大事、それ意外駄目」


あやめちゃんは、あたり前のようにそういう

そういえば、ヴェルデさんに乗る前

というか、寝ころぶ前にも、嘗められたよね


マーキング・・・って言って


人の姿をしてても違う、結局は竜なんだよね

と、こう言うときしみじみ思う

もういいでしょ?っても、匂いながら駄目って言われたもんね

ふぅ、おかーさんは、おかーさんじゃ無くなっちゃう

気分にさせられましたけどね


長とあやめちゃんの応答は続いてる

二人とも楽しそう


「ありがとうございます」


いつの間にか背後に居た、人型になったおじいさん竜が話かけて来た

お礼は、きっと木のことだよね


「あ、いえ、大きく育ってびっくりしました」

「姫さまが、願ってくれたおかげですぞ」


にこにこと笑ってそう言ってくれるのが嬉しい

ほんと、大きくなったもんね~

これで、紫竜が、増えることができるなら

まだまだ育てていいなら、頑張っちゃおう


「よかったら、また育てますから、種頂けますか?」


そういうと、顔をほころばして

長い袖から手を出して、3つの種を見せてくれた


「私の方からお願いしようとおもっておりました

 よろしいですかな?」

「はい」


考えてることは、お互い同じ

きっと、紫竜の繁栄と、この木が増えること


そう言って、私はの手に3つの種

こぶし大の襞の一杯ある種

これが、手にのりきらないぐらい大きくなって

ふわふわの毛、そう根っこが生えたら

また持ってきたらいいんだよね


「姫さま、1つお願いが」


私が、そっと握りしめると、

申し訳なさそうな声


「はい?」


なんだろう


「種の根っこは、白いもの、根が少しでた状態で

 持ってきて下され

 今回は、本当にぎりぎりでした」


あー、子猫のようなふわっふわの毛状態は

駄目でしたか・・・

たしかに、あやめちゃんも下においちゃだめ

間に合わないかもって言ってたよね


「じゃぁ、黴が生えた状態でいいんですね」


確認しとかなきゃ

私がそう言った途端、各所から思い思いの言葉


「黴・・・」

「ぶはっ」

そんな感じの呟きや笑い声


え゛ー、変なこと言った????


「黴か・・・」


長が、笑いを含んだ声がこっちをみてる


「そう見えるかもしれないけど、黴は、ちょっとね」

あやめちゃんにまで窘められちゃった


うん、ごめん、黴はないよね


「じゃぁ、また来るけど

 次までに、おっきな籠があるといいなぁ」

ぽそりと呟きならが、あやめちゃん

それお願いじゃなくて、命令だよね?


「解った」

長も二つ返事


たしかに、もう嘗められたくは無いですが

お願い仕方があると思うよ

そう思って口をひらきあかけた途端

抱き上げられた


「バイバイ」

手を軽く降って、走り出す


ふわふわとした髪の毛が、風に揺れる

私も挨拶ーえーとえーと


「また、来ます、さよーならーーーー」

紫の木頑張って育ててきますとか

ここでの、あやめちゃんの様子とか

いろいろ聞きたかったし、話たかったけど・・・

強制終了でした

あやめちゃんのターンが終了ですねぇ~こんな感じでぞくぞくと他の子もなんでしょうか・・・え?私が聞くなって?知りませんよ続きなんて、その時に出てくる物ですから(笑)

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