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現実と私4

一言、子竜たちの食事風景は、ある意味スプラッタだった

と、だけ言っとくわ


別に、きゃーこわーいとか、倒れるレベルじゃないけど

これ、ホラーがキライ人かだと、トラウマものじゃないかしら

私が、あの部屋をでた途端

子竜たちは、びくっと、体を硬直させたかと思うと

こっちに全員注目


うわぁ、獲物を狩る目だよ


「はいはい、今もってくからまってなさい」

とりあえず、待てって言ったわよ

飛びかかろうとしてた数匹が、一応ストップ

真ん中にはいる頃には、ぽたーりぽたーり涎がたれてる


・・・さっきまで、お腹空いたとか、一つもいわなきゃったじゃない

ぎゃうぎゃうきゅうきゅういっても、

そりゃ何いってるのか解らないけど

とりあえず、1回目は、私が叫んでるのに併せて

2回目はいなくなった私を捜してた

それは、解った

でも、お腹減ったはなかった思うわよ


そう思いつつ、真ん中におきゴーサイン

「仲良く食べなさいよ」

そう言った途端

くわっと口を開けて、かぶり


その後からスプラッタ

肉の塊だとおもったのに

どうも、血はぬけてなかったみたい

引き裂く肉から、たまにびちゃりと血が飛び散る

ううう、口の中の牙の量とかみるんじゃなかった

と思うぐらいびっしり生えてる


まぁ1つじゃ足りないし、もってこようと思うと

ブロージュさんは、両手いっぱいに、もって来てくれた


「私からでは食べませんので、ここからどうぞ

 今日は、これぐらいで大丈夫でしょうから」

と、持ってきた量は

さっきの部屋の一山ぶん

私の身長ぐらいありそうな食料

えーと、30㎝ぐらいの子竜7匹で、

どうして、その身長の5倍ぐらいの食料を食べるのか


子竜達の供宴1回目は終了したようで

またこっちを見ている

ブロージュさんに対して、若干いやがるそぶり

んー、人見知り?なのかしら


「では、あとはお任せしますね」

そうね、とりあえず運びましょう


「はいはい、もって行くからまってねー」

肉、魚、野菜、茸?、果物、変な石みたいなの

様々な物を持っていく頃に

私は筋肉痛

そりゃぁ、月に1回の仕事の紙を運ぶのも大変で

ぷるぷるしてたけど

随分なれたとおもってたわよ

これ、毎日となると、私すっごくマッチョになりそうだわ


食べるだけ食べた子竜ちゃんたちは、もう夢の中

かたや私は、即座筋肉痛のびきびきとする痛みで

一旦座り込んだら動けない

ブロージュさん、話聞かせてくれるんじゃなかったの

いなくなってるし


とりあえず、風呂・・・風呂に入ろう

このいろんな汁(何の汁とか考えると若干気持ち悪い)を

流そう

この服、気に入ってたのになぁ


這うような感じで、隣りの部屋にいくと

ブロージュさんがいた

「お疲れさまです」


へっぴり腰の私をみて、おやまぁという顔

うううう、いるならいるっていってよ

恥ずかしいじゃない


「もう少し手伝ってくださいよー」

ちょっと、愚痴ってみたり


「私が子竜に噛まれますので無理ですね~」

と、可愛く返されちゃった

そっか、極度な人見知りなのね

私以外は、いやーなのね

これは、手がかかるぞ・・・・


「竜って人見知りなのね」

ため息を一つつくと

「人見知りというより、自分の身を守ろうとしての行動ですよ

 護り人以外は、敵だとおもってますから」

またもや、爽やかに爆弾発言


「同じ竜なのに?」

人の形をしてるけど、この人は白竜とのこと

双子ちゃんの白い子とは同じ種類なのかしら

「同じ竜だからとも言えますし、

 私の姿が人間だからとも言えますし

 私が雄というのもありますね」


ああ、動物の世界でも、出産後は、雌しか近寄らさないとか

ってのもいるわよね

雄が嫉妬してっていうか、小さくて動く物を

本能的に捕らえちゃうからって・・・・


「頭良さそうなのに、動物的なのね」

ぽつりとこぼすと

「倫理感の問題だと思いますよ」

とにっこり

うわぁ、この笑顔は、これ以上踏み込めない笑顔だわ

ちょっと地雷ふんだかしら


「そうね、そこらは解らないけど

 人と会うときは、気をつけるわ

 ところで、お風呂とか・・・あるかしら?」

平行線にもっていって、次の話題よ

可も不可もなくな曖昧戦法よ


「ああ、水浴びでしたらこちらに」

先導するように、歩く

よし、曖昧戦法成功


水浴びと聞いて心配したけど

ちゃんとお湯場もあった

んー、温泉最高

蜥蜴のようなものが、沢山いるのが

落ち着かないけど

これがいないと、水になっちゃうとのことで我慢

良く見ると、イグアナっぽいし

たまに、水温を確かめるように

口をつけてるのが、心配りっぽくていい


ざぶんと潜ると、結構深い

上の方は、温いけど

下に行くと、ぬるくなってくる

確かに、上から温めましたという感じね


泳げるお風呂って贅沢

潜ったり泳いだりしてたら

水底に光るものと、あの木の根がある

これは、ちょっと行くしかないんじゃない?


今日は、ここまで~

眠いです

そして、寒いです、そろそろ灯油がからになります

その前に寝なくては・・・うっ(涙)

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