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会社の中が嵐です8

予定時刻よりは、早くかけたかなぁ~さー風呂行って、あとはのんびりしよーぅ

ぽすん、と自分の席に座る

もう、なるようになれ・・・だ


「大丈夫?」

そう言って、先輩が声を掛けてくれる

両手には、ジュース?


「上、いく?」

課長には許可もらってるからね、と

ほら、たった立ったと、ぽすぽすと私を叩く

折角、座ったのに・・・でも、その気遣いが嬉しい


仕事は、今は忙しくない

先週の方が、ゴールデンウィーク開けで忙しかった

それなのに、変な呼び出しで、仕事は遅れに遅れたし

私の平静を欠いた事件

それから、数日しかたってないのに、この状態


先輩の後ろ姿を見つめながら階段を上がる

軽やかなステップが、眩しい

そういう私は、自分でいうのは何だけど

ゾンビ状態

もう、気力の欠片もないわよ


かちゃりと、屋上へのドアを開けると、

すぅっと風が吹き抜け、眩しい光が飛び込んでくる


うーん、気持ちいい

誘われてよかった

屋上に来ただけで、効果はあったみたい


「気分転換しなきゃね」

そういって、ぷしゅっと缶を開ける

蓋が出来るタイプ

先輩は爪長いから、基本ボトルタイプがお好み


「有り難うございます」

手渡されたジュースを飲む

しゅわしゅわと炭酸が気持ちいい

普段、あまり飲まないけど

こういう時に飲むと、しゅわしゅわと

喉に弾ける泡が気持ちいい

気分もなんか、しゅわしゅわ嫌のこと忘れられそう


「詳細聞かせて」


うん、情報通としては知りたいよね

ま、その権利もあるわよね


子どもの喧嘩状態で、仕事が回らないから

そういうのは、恋愛じゃない、仕事場ですることじゃないって

いってきました

もう、首になってもいいです


なんて、いうと、ケラケラと先輩が笑った


「あんた、おっとこ前になったじゃない

 この前の泣いてた、あんたと大違い」

ぱしん、と背中を叩く


「先輩のおかげ・・・ですよ?」

そういうと、そうかもね~なんてジュースを揺らしてる

ちょっ、先輩、それ炭酸


「私でも、そうするわね~

 男が、腐ってるのってみててかっこわるいもんね

 それも、1対1なら、可愛いとか思っちゃえる恋心だけど

 仕事場でするなら、帰れよ、なんて言いたくなるわよ」

ないない、と顔の前で手を振って笑ってる


うん、私もそう思う

男って、強がるくせに、泣き虫で、甘えただけど

格好いいところは、一杯あって

だから、良いと思うし、好きになる


なのに、こう公私混同したり、なんかいたーい行動取られると

あばたもえくぼであったら、

私の為にそんな・・・なんて、展開にもなるかもしれないけど

まだ、私は、恋にさえ落ちてない


こんな格好悪いところみせられて好きになるわけ無い

むしろ、こんな所に弟が!って気分よ


「前、話したと思いますけど

 私、兄弟多いんですよ・・・大家族なんです」

うんうん、と頷く先輩


「長女でしょ、弟と妹の世話ばっかりて

 この状態って、弟たちが、喧嘩した状態に似てるんですよね」

ふぅ~っとため息


「あははは、ほんと、ご愁傷様」

「ありがとうございます、ほんと、大きな弟ができたものです」

そういうと、先輩は苦笑する


「あの二人自分でハードルあげちゃったわよねぇ」

くすくす笑う先輩に、私は首を傾げる


「弟にみえちゃ、男には見えないでしょ」

ああ、確かに・・・

男というよりは、弟・・・になっちゃよね・・・


先輩にそう答えようとしたら

屋上のドアが、バーンと派手な音を立てて開いた


心臓が跳ねた

隣りで、びくりと先輩も体を硬直させた


びっくりした?何?と、先輩と後ろを振り返ったら

渦中の男二人

息切らして、ドアの枠に手をついてる


「ここ・・・にいた・・・のか」

はぁはぁ、と息切れしながら、社長が話かけてる来る

ちょっと落ち着いてからでいいですよ・・・


「あらあら、噂の人がきたわねぇ~」

くすくすと笑う先輩

ちょっなに、そのたのし~っていう顔は

私の非難の目を受けて、先輩はこっそり耳打ちする


「コレで、男か弟か、決定するわよ~」

弟か男か、リアル系男子、決断の時が今!なんて感じの展開で明日ですが、頑張れリアル男子、主人公をつなぎ止める楔となれるのか、それとも、主人公の心は竜の世界に羽ばたくのか? では、またあしたー

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