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会社の中が嵐です6

現実は、可愛いことが少ない・・・ね・・・これが現実ってものか

「お・は・よ・う」

ドアを入ると、私が口を開く前に

ドアの傍に立ってた課長が、そう言った


きっ気持ち悪ぅぅぅぅぅぅぅ


「お・・・おはようございます」

傍をさっと通り抜けようとしたら、じりっと傍に寄られた

うわぁん、朝からついてないよぉぉぉ


「はい?」

とりあえず、上司、とりあえず上司

と呪文を唱えて

立ち止まってみる、たけど、徐々に距離は開けて行くわよ~


「ちょっと話あるけどいいかなぁ~」

にこにこ・・・否、にまにま笑う課長に

はぁと返事して、せめて荷物置かせてくださいと、すり抜ける


「おはようございます」

そう言いながら、机につくと

隣りの席の先輩が、すっと紙を渡してきた


えっと・・・

がんばれ、

課長はねばちっこいわよー

昼おごってあ・げ・る


って、もう、嫌な予感しかしない

入口で待ってる課長の方をみると

早く来ないかなぁという顔

はいはい、行きますよ、行きますよ


通されたのは、会議室

っていっても、お客さまが来た時用の

小部屋


ううう、むさいおっさんと密室なんて最低っ


「話は、きいたよー

 うちの甥っ子と、その親友の両手天秤らしいじゃないか」

そうにまにま笑っていうので

はぁ、ととりあえず答えておく


「でね、どっちと結婚するんだね?

 私だって、いろいろ準備があるんだから

 早めにそういうのは言ってもらわないと

 こまるんだよ~」


いやいや、そういう話はまだないですから


「まぁ、なんにせよ、

 あの仕事にしか興味のない子たちが

 ちょっとは他に目を向けてくれて

 それが君っていうのは、吃驚したけど

 同じ会社内だから、どんな子かも解るし

 いろいろいいしねぇ」


うんうん、とうなずきながら

おじさんらしく、甥っ子と親友を心配してる

まぁ、世話好きっぽい雰囲気は否めないけどね


「ちょっと、困ったことがあってねぇ」


そう、真剣な眼差しで私を見る

え?まじめな顔出来たんですかって、

つっこみ所はそこじゃないよね・・・


「困ったこと・・・ですか?」


首を傾げてしまう、えーと、社長には

実は婚約者がいる・・・とか、

少女マンガも吃驚な展開とかですか?


「土日でねぇ、あの二人、喧嘩しちゃって

 話をしなくてねぇ、会社が回らないんだよ」


って、困ったことレベルじゃありませんっ


ちょっと待って下さい、十分な年の

いい大人が、なんで、好きだ、告白した

親友がライバルで、喧嘩したってどういうことですか

それを、会社に持ち込んで、かつ、話もしないって

どういうことですか?


確かに、社長と篠山さんの二人で回してる印象がある会社

現場さえしっかりしてたら大丈夫っていってたのは

嘘ですか・・・

いや、今現在問題ないのは、現場がしっかりしてるから

大丈夫で、今後が困るからっていうことで、課長が

二人の色恋沙汰に、興味本心もあるけど

私を個室にまで呼び出すぐらいに、困ってるってこと

だって、課長がすっごい真剣なんだもん

言葉遣いは普段と変わらないけど

雰囲気が、もう、どうにかしてくださいオーラ出てます


「喧嘩?・・・話をしない?」

口から、ぽろぽろとこぼれるのは、不明な事柄


うんうん、と頷く課長の姿

そうして事の顛末を話始めた

要約すると単純明快


一言でいえば、子どもの喧嘩


好きな相手が一緒で、お前には負けない宣言をして

それによって、相手の不満な所が一気に爆発した

お前のそういう所が、駄目なんだよ

こういう事が、いやだね

的な、言い争いになって、お互いでしなくても

自分で仕事ができるって言い切った状態


そして、今日のこの日

月曜を迎えた訳です


そして、速攻問題発生して、

課長が慌てて、渦中の人物「私」に

喧嘩の仲裁を依頼してる状態


「課長・・・」

「ん?何だね?」

「社長は、お部屋ですか?」


椅子から立ち上がると

課長は、ぱぁっと顔を輝かせて頷いた

ああ、もうっホント最低っ

現実でも、萌える展開があるはずなのにー、どこいった、萌えっまだまだ、箱をあけて、中から箱がある状態らしい、頑張れ主人公!負けるな主人公!

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