第23話:2つの経路
なぜタイムラグの長さに差があるんだ?
僕は霞んだ頭で日夜、その謎について考えていた。
正直、今でもこの理由ははっきりとは分からない。
でも、長い間考えてきた結果として、現在の最も有力な仮説をひとつだけ解説しよう。
ニンニクとココナッツオイル、それぞれのダイオフ反応の発生時間にタイムラグが生じる理由。
それは、「経路の違い」にあるのではないだろうか。
仮に、抗菌成分がカンジダ菌に接触することで初めてダイオフ反応が生じると仮定しよう。
口から摂取した抗菌成分がカンジダ菌に到達するまでの経路には大きく二種類が存在する。
それは、①腸管を伝って便としてカンジダ菌に接触する経路(腸管経路)、そしてもうひとつは、②血流に乗ってカンジダ菌に到達する経路(血流経路)だ。
【①腸管経路】
食べたものは胃、十二指腸、小腸などの腸管で消化・吸収される。
でも、栄養の全てを吸収し尽くすことができるわけじゃない。
一部の栄養素は食事内容物の中に残存し、そのまま便として排泄される。
どんな栄養素もその全てを吸収し尽くせるわけじゃないんだ。
でもこの経路には時間がかかる。
食べたものは胃や腸でゆっくりと消化されて、カンジダ菌がいる大腸に届くまでに時間がかかる。
【②血流経路】
人間が食べたものは、胃の次に続く十二指腸や、そのまた下流の小腸で吸収される。
吸収された栄養素は血流に乗って速やかに全身へ回る。
だから血流経路による運搬(輸送)は比較的短時間で済むんだ。
【ニンニクは①腸管経路】
僕の推測では、ニンニクの抗菌成分は①の腸管経路によって、カンジダ菌まで輸送される。
だから、ニンニクの摂取から、ダイオフ反応の出現までにだいぶ時間がかかるのではないかということだ。
【ココナッツオイルは②血流経路】
それに対してココナッツオイルの抗菌成分は、小腸で吸収され、速やかに血流に乗って全身へ運搬される。
したがって、カンジダ菌に到達するまでの時間も短い。
そのため、ダイオフ反応が早期に出現する。
【まとめ】
以上のように推測した。
なぜニンニクに含まれる抗菌成分が血流に乗って作用することがないのか、それに関しては謎のままだ。
カンジダ菌に到達する過程で分解されてしまうのか、はたまた、カンジダ菌に届いたとしても濃度が薄くて抗菌作用が発揮されないのか、そんなところではないかと推測している。
簡単にまとめると、ニンニクの抗菌成分はゆっくりと腸を下るため、作用するまでに時間がかかる。
ココナッツオイルの抗菌成分は、血流に乗って速やかに大腸粘膜に届くため、より短い時間で作用する、
っていうことじゃないかと思ったってことだ。
分かりにくかったらごめん。
そのうちコツコツ加筆修正してゆくから、とりあえずこれで許してにゃん。
ちょっと加筆修正したわん。(後日)
(つづく)