24/54
第21話:血管の輪
ここで、「血管」について解説させてほしい。
人体には身体の隅々まで、血管が張り巡らされている。
血管は心臓に始まる。
心臓は絶えず拍動し、血液を血管に送り出している。
大きくなったり小さくなったりして、血管に血液を吐き出す作用がある。
心臓に繋がれている血管は大きな血管だ。
その大きな血管は、先に行くにつれ、次第に分岐し、どんどん細くなってゆく。
やがて、最も細くなった血管のことを毛細血管と呼ぶ。
その後、毛細血管は互いに合流を繰り返し、今度は少しずつ太い血管となってゆく。
やがて、とても大きな血管となって、心臓へ繋がる。
心臓から毛細血管に到達するまでの血管のことを、動脈と呼ぶ。
毛細血管から心臓までの血管のことを静脈と呼ぶ。
つまり、血管は「心臓→大動脈(大きな血管)→細動脈(小さな血管)→毛細血管→細静脈(小さな血管)→大静脈(大きな血管)→心臓」というサイクル(輪)を作っているんだ。
(つづく)