第14話: ダイオフ反応
インターネット上に散見されていた「ダイオフ反応」という用語について解説しよう。
ダイオフとは、英語で「die off」と表記する。
そして、意味は「死滅する」である。
つまり、ダイオフ反応は、「死滅反応」と直訳することができる。
簡潔に言うと、ダイオフ反応とは、「カンジダ菌の死滅に伴って、宿主の身体に起こる様々な反応」のことを意味しているらしい。
イメージしやすいように、少し例え話をしよう。
夏祭りでお馴染みの水風船を想像してみて欲しい。
水風船の表面は薄いゴムの膜でできている。
そして、水風船の中には水が入っているよね。
もし、何かのきっかけで水風船が破れた場合、中に存在する水は水風船の外部に漏れ出すこととなる。
カンジダ菌はこの水風船の形態によく似ているんだ。
水風船のように膜構造(細胞膜)があって、中には液体が満たされている。
そして、カンジダ菌はその菌体内に毒素を産生して溜め込む性質があるらしい。
だから、毒入りの水風船って感じかな。
何らかの原因で異常に増殖したカンジダ菌は、何かを契機にその細胞膜が破れ、中に入っている毒素が周囲にばら撒かれる。
この毒素によって、宿主は様々な悪影響を受ける。
これがダイオフ反応だ。
ダイオフ反応はカンジダ菌の死滅(カンジダ菌の細胞膜の破綻、ダイオフ)を契機に生じるため、ダイオフ反応(死滅反応)と呼ばれている。
そして、ダイオフ反応によって引き起こされる抑うつ症状や倦怠感などの症状のことを、彼らはダイオフ症状と表現していたんだ。
(つづく)