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第10話:カンジダ菌

ニンニクがどのようなメカニズム(機序)で僕のうつ病を増悪させているのか?



僕の霞んだ頭の中はそれでいっぱいだった。



ニンニクを食べると鬱っぽくなるなんて話、聞いたことがない。

まだ医学部3年生であった僕も、この話が現代の医学の常識からは大きくかけ離れたものであることは理解できた。



この怪しげな現象に対する疑問を僕はインターネットにぶつけてゆく。

時期は年の瀬。

僕はその年の年末年始を横になってスマートフォンでネットサーフィンすることだけに費やした。



検索ワードは、

「ニンニク、うつ病」

「ニンニク、体調悪化」

「ニンニク、アレルギー」

みたいな感じだったと思う。


手あたり次第だ、手あたり次第に読み漁った。

検索結果一覧ページの2P、3P、4P、5P…、どこまで読んだか知れない。

人生で最も検索結果一覧ページの奥深くまで分け入っていったと思う。



その結果、たどり着いたキーワードがある。

それが、――――「カンジダ菌」である。




(つづく)

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