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決戦

本作はカクヨムにてできる限り毎日更新をしています。


こちらでは書き方を変えてますが内容は同じですので、気に入ってくれた方はカクヨムで最新話を呼んでください。


またプロを目指しているのでしっかり勉強したいので忌憚なき意見をお待ちしてます。

「ワタシの名はウルトゥㇺ・ビスター・ホートフ。ボリア帝国皇帝の妹であり、ここ、チェインの侵攻軍の総大将をやっている。」


 オレに対峙している豪華な鎧に身を包んだ女性が剣を構えてそう言った。

 チェインというのはボリア帝国でいうところの地球のことだろう。

 つまり目の前にいるのは「地球方面軍司令 ガ〇マ・ザビ」に当たる人なのだろう。

なるほどそうして見るとどことなく似てなくもない。


「貴殿も名を名乗られよ。」


「すまないが、そう言われて名乗れる名前が俺には無いんだよ。」


 敵将の一喝に俺はそう返した。

 実家を勘当された俺には人に胸を張って名乗れる名前はもうない。

 軍でも最下層と言われる実験部隊に身をやつしている俺だが、これがまさかまさかの敵陣を中央突破してしまった。


 本隊は今でも敵の本隊と大和帝国の国境線で戦っていることだろう。

 にもかかわらず、うちの部隊は特攻まがいの試作機動兵器を用いての戦線を飛び越えて敵後方の奇襲が当てられた。

 この作戦は上手くいき、敵の後方支援部隊に打撃を与えられたが俺たちはできる限り引っ掻き回せと言われていた。


 つまり俺たちの回収は視野に入ってなかった、文字通りの特攻作戦だったのだ。

 これに気づいた俺たちは最早やけくそだった。

 ならばこそと、敵陣深くに切り込んでいった。


 結果、敵陣本陣に肉薄してしまい、俺は敵の大将と対峙することになった。

 近くではいまだ仲間たちが奮戦しているだろう。

 くそったれな奴らだったが、気のいい奴だった。もし、この戦いに生き残れたらもう一度酒を酌み交わしたいところだ。

 いったい何人が生き残れるだろうか。

 そもそも俺が生き残れるのだろうか。

 偶然が重なった結果ではあるが俺が対峙しているのが敵の総大将であるなら、うん、俺がやられる可能性は高いか。


「貴様、名乗る名がないだと。」


 うわ、敵さんマジ怒なんですけど。


「お怒りごもっとも。けれど俺は分けあって名前をなくしたもんなんで、ご容赦を。」


「なるほど、貴様も訳ありか。フッ、ワタシにはお似合いの相手という訳か。」


 敵さんの女ガ〇マ様、もとい、ウルトゥムさんは改めて剣を構えなおす。


「理由は何であれこの場で対峙した以上は剣で決着をつける以外にはあるまい。」


 そう言われては俺も刀を構えないわけにはいかない。


 合図はない。


 互いに必殺のタイミングをもって攻撃を繰り出す。


 1合、2合と剣劇を重ねていく中、天には大きな雷雲が広がり戦場を覆っていた。


 何合剣を重ねたか、勢いは優れているガ〇マ様であったがこちらの方が少しずつだが押し始めていた。


 だからこそだろうか。


 ガ〇マ様は起死回生と言わんがばかりの突きを繰り出してきた。

 この突きの勢いは予想を上回る勢いで―――


 その時、空から竜が降ってきた。


 大きな体躯を誇る真っ黒なドラゴンだった。


 これには俺も驚いたが、それ以上にガ〇マ様の方がおどろきは大きかったようだ。


「ボルテール⁉」


 そう叫んでいた彼女を俺は全力で切り伏せた。

 彼女の驚愕は本物で……俺は峰打ちの余裕があったほどだった。


 大和帝国はボリア帝国の竜と大将、ガ〇マ様ことウルトゥムの敗北で戦線は崩壊。


 長く続いた星間戦争に一つの区切りをもたらした。


 俺は大将首として予想以上の褒美が与えられた

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