#91 ダークグラトニー見参!!
「それでその偽物が何をしにきたんだよ。」
「まぁそうかまえんなって。仲良くやろうぜ。」
「ずいぶんフレンドリーなドッペルゲンガーだな。」
「まぁ今のところお前に危害を加える予定はないよ。」
「そもそもなんでお前は俺のところにきたんだ?まさか俺を殺して自分が本物になろうと!?」
「ちげーよ。」
そう言ってダークは俺の仕事用の椅子にふんぞりかえる。
「えーっと、ダークマスター?お茶です。」
「ありがとう。」
ダークはゼロから受け取ったお茶を優雅にすする。
「なんで人ん家でそんな寛げるんだよ。」
「俺はお前の複製。つまりここは俺の家でもあるからな。」
「そもそもお前は本当になんなんだ?ドッペルゲンガーじゃないんだろ?」
「……、俺は元は生物じゃない。」
ダークはテーブルにお茶を置く。
「俺は『天之川魔術研究会』によってお前を殺すためにお前のDNAから作られた人造人間、無から作られた生物もどきだ。」
「え、俺を殺すためにここにきたの?」
「今は違う。」
ダークの表情は暗くなっていった。
「元はお前を殺すために生み出された身だ。ただ今はお前の強靭な精神も引き継いだせいかある程度創造主の命に背くことはできる。」
「あざっす。」
なんだか俺が褒められたみたいでなんか嬉しい。
「そういえば俺がここにきた理由を言ってなかったな。」
ダークは俺のそばににじり寄ってくる。
「お前と合体するんだよ。」
「やめて!!私の純血を奪わないで!!!!」
「ちっげーよ!!お前と融合するって意味だよ。」
「何で?お前命令に背けるんならずっとそのままでいいじゃんか。」
「今は制御できてるだけだ、いつ命令が強くなるか俺にもわから……。」
ダークの言葉が止まる。
そしてダークは勢いよく窓ガラスを破り国から離れていった。
「おい、待てよ!!」
俺も全速力で空気魔術を使ってダークを追いかける。
「来るな!!」
「そういうわけにもいかねぇだろ!!」
やがて国からずいぶん離れたところでダークは紐が切れたように地面に落下し、地面にぶつかった。
「おい、大丈夫か?」
「俺から離れろ!!」
そう言ってダークは俺を振り払った。」
「くそっ!時間がきたみたいだ……。グラトニー早く俺を融合してくれ!!!」
「だから何でだよ!!」
「俺を……早く殺してくれ!!!俺は死ねな
ダークの赤い目が一瞬さらに赤みを帯びた。
そして、
「……。」
ダークは俺に襲いかかってきた。
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