表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結済み】世界のためなら何度でも  作者: 社長
第九章、全てを喰らう悪魔
56/192

#55 二人の裁人

「指輪5個ってことはお前が最後の裁人か。」


「そうさ、強欲が怠惰と色欲を殺してくれたおかげで集めるのが早かったよ。」


「そうか、じゃあこれで勝った方が魔神になれるのか。」


「そういうことだ。俺はさらなる強さのため、グラトニー、お前を殺す。」


「俺も同じだ。」

 

そう言って互いに剣を抜く。


相手は大剣か。


「おいグラトニー。あいつからただならぬオーラが放たれている。油断するなよ。」


「わかった、気は一切ゆるまさない。」


両者ともに睨み合ったまま動かない。


傲慢だからと言って無闇にハンデをくれたりはしないのか。


まぁそっちの方がフェアでいいけど。


「じゃあいくよ。」


プライドがそう言った途端、プライドの指輪の一つが光ったようなきがした。


「ぐおっ!?」


急に俺の体が重くなった。


「なんだこれ!?」


足がプルプルと震え、汗が大量に出てくる。


立っているだけできつい。


「これが傲慢の力。まぁ俗に言う重力操作ってやつだね。」


「親切にどうも!」


「それにしてもすごいね。3倍の重力をかけてるのにつぶれないなんて。」


「そりゃどうも。」


正直限界だけどな。


「効かないんだったら仕方ない。次の作戦で行くか。」


そう言うとまたプライドの指輪が光る。


すると、今度はプライドが視界から消えた。


「ここだよ。」


気づいたときにはすでに背後に回られ、大剣を振り下ろされていた。


ズゥゥン!!!


「あぶねっ!!」


俺はとっさに真剣白刃取りで大剣を捕まえる。


「なかなかにしぶといね。」


そういうとまた指輪が光り、大剣がずしりと重くなった。


「重力操作か!!」


「そそ。」


プライドは剣を引き、また俺の視界から消えた。


「どこいった?」


「グラトニー!!横だ!!」


ベルゼブブが言った時、俺は大剣でなぎはらわれていた。


とっさにベルゼブブを使ってガードはしたがどういうわけか思いっきり吹っ飛んだ。


「強っ!!」


「怠惰の速度と傲慢の重力操作、さらに憤怒で筋力強化。この組み合わせは結構強いな。」


俺は吹っ飛ばされながら考える。


やられてばっかじゃカッコつかないな。


どうしようか。


「俺を忘れてないか?」


ベルゼブブが声をかける。


「とは言ってもその姿でなにができるんだ?」


「そうだな。この世の害虫全てを操れたりは人間に悪魔崇拝を促せたり性欲を爆発させたり争いを唆したり、後は嫉妬心を生み出したりだな。元の姿に戻れればもっとすごいことができるんだがな。」


「元の姿?」


「それは後で話すとして、どうする?」


「うーん、害虫ってゴキブリ系モンスターも操れる?」


「可能だが。」


「オッケー、作戦が立てられた。」


評価、ブクマ等よろしく

感想待ってます

(次回投稿は12月31日20時です。

お見逃しなく。)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ