#32 魔王の友
投稿時間遅れてすみません!!
「久しぶりだなー聖夜!!!」
「お前こそ久しぶりだな!!」
俺は親友、一と再会のハグをしていた。
「まさかお前が魔王だなんてな!!!」
「お前こそ〈裁人〉だったなんてな!!!」
一から聞くとどうやら小学3年生の頃の同級生全員がこの世界に転生させられたらしい。
理由は特別に派遣したケンヤたちがやられたからだろう。
ただ二葉は俺を傷つけたくないからと、とある計画のために女神の地から抜け出してきた
女神の犬になった正義と同じく大親友の佐藤 一。
「それでなんで魔王なんか名乗ってるんだ?」
「名乗ってるんじゃないよ、〈魔王〉に選ばれたんだよ。」
「誰に?」
「最強の魔術師、アルフレッド=テラ=ウルゴスさんだよ。」
「誰だよ。」
「えぇ!?」
本当に誰だよそいつ。
見たことも聞いたこともないぞ。
「アルフレッドさんは『最強の魔術師』と言われているすごい人なんだ。 ルックスがちょっとアレだけど優しくていい人なんだ!!」
「へぇ。」
「俺はある目的のためにアルフレッドさんに力をもらったんだ。 それが魔王の力さ。」
「ある目的?」
俺が首をかしげると一は手を大きく広げて言い放った。
「竜を殺す。」
「な、 竜を!?」
竜とは現在にいるリザードマンやバジリクスなどの龍族の祖先に値する竜族のことで、昔はたくさんいたらしいけど訳あって今はとても希少な存在らしい。
「でもなんで竜を?」
「決まってるだろ、女神を殺すためだ。」
「は? どういうことだ?」
「竜肉は食べるだけで経験値が手に入る。 だからたくさん食べてレベルアップしまくろうって話だ。」
「し、知らなかった。」
女神倒すぞーとか言っといてそんなことも知らなかったなんて俺恥ずかし!!
「でもなんでお前が女神を殺す理由はあるのか?」
「あぁ、女神は俺たちにチートをくれたんだけどハズレスキルの人たちを迫害していたのが許せなかったんだ。」
ハジメ、お前も色々あったんだな。
「と、言うことでお前にも竜の討伐を手伝って欲しいんだ、報酬は宝物庫の中身全部やってもいいから。ちなみに拒否権はないぞ。」
「お、おう。」
一がすごい目でこちらを見てきた。
やっぱり宝物庫の中身全部とったの根にもってんだな。
「それじゃあ明日の朝から竜が住む場所にテレポートするから今日はゆっくりしていけ。 好きな部屋使っていいから。」
「おぉ、サンキュー。」
やっぱり持つべきものは友達だな!!
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