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【完結済み】世界のためなら何度でも  作者: 社長
第十章、二人の葛藤
168/192

#165 決戦【博識】のゼロVS【希望】のクロムウェル

ブォン、ブォン



「あーっはっはっは!!!!嬢ちゃん綺麗に避けるねぇ!!!!」


「スピードは速いのでね。」


剣を振り回すクロムウェルは楽しげに笑っている。


ただ剣を振るたびに地形がどんどん変わっていっているのだが。



バゴっ!!!!!



「ちょっとクロムウェル!!流れ弾が当たったんですけど!!!!」


「あ、わりぃ。」


ミルドの腕を吹き飛ばした斬撃がリンに直撃し、リンはずっこける。


エクストラスキルの影響もありあんな攻撃食らったら一撃で四肢が爆散するだろう。


それでもゼロはクロムウェルの攻撃を避けつつ、着実に光の弾をクロムウェルにぶつけていく。


「ちょっ、これ痛いんだけど!!」


「博士直伝のビームですよ。」


自分の攻撃は当たらず、相手の攻撃ばかり自分に当たるのが気に食わないようだ。


「あぁぁぁぁぁぁぁもう!!!イラつくぜ、これでも食らっとけ!!」


剣の中の魂が一つ剣から抜けていき、ゼロにぶつかる。


「キャッ!!」


するとなんとも言えない不快感と痛みがゼロを襲った。


「俺が使うのは死んだ人間の魂。そしてその魂には死んだ時の記憶や感覚が残り続けるんだよ。だからこいつらはうめいてるってわけだ。」


これはおそらく高いところから落ちた人の魂なのだろう。


落下する感覚と痛みが永遠に体を包み込む。


「それでだいぶ動き鈍くなっただろ!!」


再び剣を振り回す。


チッ


剣がゼロの体をカスる。


「わ、危ない!!」


ゼロがよろけた瞬間、クロムウェルの剣は



バツン!!!!



当たってしまった。


右足が吹き飛ぶ。


「やった当たった!!」


クロムウェルは無邪気な子供のように嬉しがる。


最悪ゴーレムなので死にはしないがこれで機動力が半分以上削られた。


「さて、とどめと行こうか。」


クロムウェルはまるでスイカ割りをする様に剣を構える。


まずい。


ゴーレムにはコアと呼ばれる魔力を全身に送り込む器官が体の中心にあるのだがそれを真っ二つにされれば活動が停止してしまう。


この攻撃を防がないと。


でもどうやって……、


そういえばあのメイドが攻撃を食らった時は吹っ飛ぶだけで済んでいたような。


あの服に何か?


「じゃあな嬢ちゃん。」



ベキョ!!!!



ゼロの体はクロムウェルのソウルデリートによって真っ二つにされた……。


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