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【完結済み】世界のためなら何度でも  作者: 社長
第九章、イカれた道化師と戦闘メイド
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#163 希望と絶望、絶望と希望

「ねぇいつまでこの格好してればいいの?」


「かっこいいからいいじゃん。」


リンとクロムウェルはさっきからずっと背中合わせでポーズをとっている。


「なんか戦いなのに、」


「緊張感ないですね。」


ゼロとミルドも困惑している。


「じゃ、そろそろ始めるか。リーン。」


「任せて。」


リンが呼ばれるとリンの周りに陣が浮かび、そこから人型の機械が3体出現する。


「これが私のエクストラスキル、【絶望の楽園(ディストピア)】。機械の生成、改造ができるの。もちろん兵器だけだけど。」


「そしてそれに……。」


クロムウェルは懐から鳥籠を3つ取り出した。


鳥籠の中には小さなハートのようなものが入っていた。


するとクロムウェルは鳥籠の鍵を開けた。


開けると中のハートはすぐに出ていき、機械の中にスポッと吸い込まれるように入っていった。


「ぁあぁぁぁぁあ。」


「機械が……喋った?」


「これが俺のエクストラスキル、【希望の楽園(ユートピア)】。冥界から魂を呼び出し、強制的にものに宿らすことができる。」


つぎつぎと機械に魂が宿っていく。


どの機械も呻き声と奇声を上げ、つらそうだ。


「ご、ごろぉぉじてぇぇぃぃぃ。」


「なんと下劣な!!」


「別に俺が操れるのは死んだ人間の魂なんだぜ。死んだ人間が地に足をつけれるだけありがたいことだと思えよ。おら働け。」



ギュィィィィィィィィィィィィン



機械が何かを締め付ける音がする。


それと同時に呻き声もより一層と大きくなっていく。


「魂を締め付けることで苦痛と痛みを感じさせて強制的に動かす。すごい技術よね、私も機械の中に入りたいわ〜。」


リンはうっとりと、もがく機械を見ている。


「いい!!これこそが真の希望真の絶望!!」


「……ゼロ。」


「分かってます。」


2人はそれぞれエクストラスキルを発動する。


「「このクズどもは切り捨てる!!」」


「だってよリン。」


「言われてるわよクロムウェル。」


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