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【完結済み】世界のためなら何度でも  作者: 社長
第九章、イカれた道化師と戦闘メイド
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#159 戦闘メイド

「……。」


「な〜に?私のことジロジロ見て。」


ゼロが対面しているのはメイド服の女。


おしとやかなイメージがあるがその笑顔からは悪意がにじみ出ている。


「私は【叡智】のゼロ。マスターに使えるゴーレムです。」


「自己紹介ありがと。そうね、私は【戦闘メイド】リン=ナターシャ。こことは違う別の世界から来たメイドさんよ。」


そう言ってリンはスカートを少し持ち上げ、ペコリとお辞儀をする。


メイドの作法というやつだろう。


リンの腕時計がビビビと小さな音を立てた。


「……アレちゃんから指示が出たわ。殺していいって。」


リンはスカートをたくし上げる。


スカートの中から二丁のガトリングガンが。


ガチャリと金属の音が鳴り響く。


「さぁ、楽しみましょう!!」


リンはトリガーに手をかける。


銃身が徐々に回転し、球が一発二発と弾丸が飛んでくる。


ゼロには元々防御力が高いので弾丸など全くダメージなどないが、


「お、重たい!!」


弾丸が重たいのだ。


弾丸が重ければ威力は増すがその分マガジンも重くなるし弾速も落ち、反動でとても射てるものではない。


しかもガトリングなどスピタライザーなどで固定しない限りは重くて持ち運べないだろう。


しかしこの女、反動をもろともしない。


弾丸はさらに早くなる。


「ぜ、絶対防御形態!!」


弾丸に耐えれずゼロは防御力を飛躍的に上げる絶対防御形態へと変化する。


それでも重い、痛い。


銃のマガジンには容量があり、それが尽きれば弾切れでマガジンを交換しなければならない。


しかしなくならない。


「あらぁ?攻撃しないんです?」


「できるもんならやってます!!」


攻撃する暇もないほどの銃弾。


防御に魔力を使うだけで精一杯だ。



数十分後



カチッカチッ


「あら。」


銃撃が止まった。


どうやらリロードなのだろう。


「今チャンスよ、殺さないの?」


「!!」


一瞬でエクストラスキルを発動し、リンに接近する。


「あら手が滑っちゃった。」



ガツン



「痛っ!!」


マシンガンのマガジンが勢いよく飛んでゼロにぶつかる。


「ごめんなさいね。」


ガチ、ガチャリン ガ、ガゴン!!!


「それと、」


リンはゼロにマシンガンを向けた。


「リロード完了しちゃった。」


バレルが徐々に回転していく。


「ジ・エンドね♪」


銃弾がバレルを離れ、



ガギン



「あ、ジャム(弾詰)っちゃった。」


今がチャンスだ。


と、猛スピードでキックをリンに喰らわせる。


「硬い!!」


リンの体を蹴ると、ゼロの足がビリビリと痺れる。


「そう、私のメイド服は鋼鉄でできてるのよ。すごいでしょ、私の元いた世界の技術なのよ。あぁ、元いたって言うのはね、私昔は別の世界に住んでたのその話聞きたい?聞きたいよね。じゃあ話してあげるわ。」


誰も聞きたいなどと言ってないのにリンはつらつらと生い立ちを話し始めた。


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