#152 悪魔たちとの契約
「ではこれより神成聖夜と俺様たち六柱の悪魔の契約を行う。」
ベルゼブブがそういうとまずベルフェゴールが前に出る。
「君が望むのはなんだ?」
「俺はあいつを倒す力が欲しい。」
「倒す力ねぇ……。僕は怠け者だからそういうのはよくわかんないや。」
ベルフェゴールは急にカッと目を開く。
「契約期間は1年。僕は君に力を、僕が求める対価は十分すぎる休養。これでどうだい?」
ベルフェゴールは手を差し出す。
「契約成立!!」
俺は迷わずベルフェゴールの手を取った。
次はレヴィアタンだ。
「契約期間は1年。俺が望むのはお前の爪だ!!爪はいいぞ、噛めば噛むほど味が出るからなぁ。どうだ?」
「食用かよ……、契約成立!!」
俺はレヴィアタンの手を握る。
このままどんどん契約して行こう。
次はマモン。
「私は強欲と呼ばれながらもあまり欲がなくてな。君の魂の半分か髪の毛を残した全ての無駄毛のどちらかをくれ。」
「魂半分あげると俺の体どうなる?」
「器がスカスカになって死ぬ。」
「じゃあ無駄毛で。契約成立!!」
俺がマモンの手を握ると髪の毛以外の体中の全ての毛がマモンの元へ飛んでいく。
「あ、あの〜。俺のチ◯毛までなくなったんですけど。」
俺がそういう前にマモンは俺の毛を口に放り込んだ。
「しかも食べるのかよ。」
続いてアスモデウスが前に出る。
「契約期間は1年。私は美容のためにあなたの精液を10Lくらいもらおうかしら。」
「じ、10L!?」
「できないの?」
「が、がんばります。契約成立……。」
果たして俺の体から10Lとか出るのだろうか。
次はルシファー。
「契約期間は1年、俺の願いはわかっていると思うが絶対勝利だ。それ以外は望まん。」
「あぁ、それでいい。契約成立!!」
これで残るはベルゼブブだけとなった。
「悪魔は下等なほど要求するものが高価になる。こいつらの望みは簡単だっただろ?」
「1人えげつないの頼んでる奴がいるんだが。」
「そして最後に俺様との契約だ。俺は思えば長い間お前と共に過ごしてきた。ゼロとミルドとの団欒から激しい戦いまで。」
ベルゼブブは俺に指を指し、
「俺様はお前のこれからを見ていきたい。だから俺様との契約は無制限、要求はお前の未来を俺に見せてくれることだ。」
「そんなことでいいのか?」
「あぁ、俺様をこれからもお前のそばに居させてくれ。」
「当たり前だ、契約成立!!」
こうして俺は六柱の悪魔たちと、血の契約を結んだ。
「待ってろハジメ。今からお前をぶっ飛ばしてやる!!」




