#D-???
これは、もう一つ。いや、全てが終わった後の『続き』の物語
懐かしい夢を見た。
今の仲間と初めて会った日のことを。
「どうしたの?◯◯。」
水色の髪の女のような容姿をした男が俺のベッドを覗き込む。
「お前と初めて会った時の夢を見てたんだよ。」
「僕が男の格好だった時のこと?」
「そうだな。まぁ時系列的には未来の話なんだけどな。」
俺はそう言いながら宿のベッドから降りてコーヒーを淹れる。
椅子に腰掛けてくつろいでいると緑髪の男が部屋に入ってくる。
「おぅ、◯◯◯◯◯◯。どこ行ってたんだよ。」
「報酬をもらっていました。自慢の交渉術で少し色をつけてもらいましたよ。」
そう言って◯◯◯◯◯◯は袋に入った金をジャラジャラとテーブルに広げる。
「これ色つけてもらったってレベルじゃないぞ。俺たちがこの前『掃除』したのなんかたかが数人程度だっただろ。」
「中に賞金首が混じってたようですね。それでこの値段ですよ。」
「すごーい、これ10万リヒトはあるよ。」
水色髪の男は金を手に持って眺めている。
「そうだ◯◯◯◯◯◯、◯◯が今日僕の夢を見てくれたんだって。」
「良かったじゃないですか◯くん。もしかして脈アリかもしれませんよ?」
「本当!?」
「俺に男を好きになる性癖なんてねぇよ。◯◯◯◯◯◯、◯◯◯に変なこと吹き込むなよ。」
「ちょっとしたいたずら心じゃないか。」
◯◯◯◯◯◯はニコッと微笑みながらブラックコーヒーを飲む。
◯◯◯も砂糖とミルクを大量に入れてゴクゴクと飲んでいる。
あの事件からもう何年経つだろう。
あの二人はちゃんと生きていけてるんだろうか。
俺はコーヒーを飲み干し、装備を整える。
「それじゃあ仕事行きますか。」
「変にやる気出てるね、◯◯。」
「今日は平原ですか。支度整えましたよ。」
俺たち3人は宿から出て、平原に向かう。
「平原は強い怪物いっぱいいるからね。ポイントたまりやすいよね。」
「あぁ、俺は一刻も早く帰りたいからな。」
「まだ諦めてなかったのですね。」
「こうなった原因お前だろ◯◯◯◯◯◯。」
「うっ。」
緑髪の男は若干バツの悪そうな顔をする。
「冗談だよ。もう気にしてないって。」
俺は緑髪の背中をバシバシ叩く。
「あ、見えたよ。」
◯◯◯が指差した先にいたのは巨大な竜。
こんな平原に竜が平然といるなんて昔じゃ考えれなかったな。
「じゃあさくっとしとめますか。」
「了解。」
「了解です。」
俺たちは今日も世界に定められた罪人を殺す。
未来に戻るために…………。
D
一体なんなのでしょうね。
Dから始まる英単語……。
この先も読んでればいつか出てくるのかも……。
信じるか信じないかは、あなた次第です!!




