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【完結済み】世界のためなら何度でも  作者: 社長
第六章、VS 【時の魔術師】天之川 翔
144/192

#143 天之川の弱点

俺は天之川の弱点に気付いてしまった。


それは、



元々の魔力上限が低い。


だから大技を打てない。


そして天之川の独自魔術、時間停止魔術の状況下では天之川の身体以外のあらゆる動きが止まる。


そう、身体だけなのだ。


おそらくだが魔力の動きも止まっているんじゃないか?


魔力の動きが止まっていると魔術は体外に放出されないのだ。


だから投げナイフ。


だから魔術が使えない。


つまり、


「《エル・カウンター》!!」


「カウンター魔術……。どうやら気づいたようだね。」


この《エル・カウンター》は物理攻撃のみに反応し、その3倍の力で跳ね返す。


これで物理攻撃を封じた。


「ここからはジリ貧になりそうだな。」


「僕の魔術は力はないけど数は撃てる。」


「俺の魔術は力はあるが数が撃てねぇ。」


俺も天之川も魔術を構える。


「《ハイエンド・ブラスター》×10!!」


「何その詠唱せこない!?《コズミック・パースター》!!」


天之川の魔術は俺の魔術をはね返せずに天之川に直撃するが残りの魔術が何個も俺に着弾する。


「いってぇ!!」


「ゴホッ!!」


二人は後退り、次の魔術を唱える。


「《ダーク=ダーク・バレット》!!」


天之川の背から巨大な魔法陣ができ、そこから黒色の魔力弾が何万発と俺に向かって放たれる。


俺は何個かは喰って防ぐが間に合わず、剣や魔術も使って防ぐ。


しばらく防いでいると魔力弾の嵐が止んだ。


「どうした?もう終わ




















































































































ザクッザクッザクッザクッザクッ!!!!!



「ガハッ!!」


やられた。


あの威力の低い魔力弾は時間停止を隠すためのカモフラージュだったのだ。


投げナイフ、しかも毒が塗られたのを五本も食らってしまった。


おそらく体力も回復しないので五本が限度なんだろうが


意識が遠くなる。


「ベルゼブブたち、俺の解毒の時間稼ぎとかできねぇ?」


『だめだ聖夜、この空間俺様たちは外に出られねぇ。おそらくこの屋上には天之川の魔術が既にかかってる!!』


「俺とあいつしか入ることのできないフィールドってわけか。」


「いや〜。推測はあってるけど虫の息じゃないか。」


くそっ、むかつく。


やばい毒が回ってきた。


「君との勝負楽しかったよ。僕の独自魔術を研究していれば勝ててたかもね。」


パチパチと天之川の指に黒い魔力が渦巻く。


「《ダーク&ダーク=ダーク・ブラスト》。』


天之川が放った魔術は一瞬にして俺の体を貫いた。



()()()()()()()()()



「……、盲点でしたね。」


この空間に入ることができるのは俺と天之川だけ。


そう、俺なら入れるのだ。


「細胞ひとつひとつが俺のコピーなら俺だって入れるだろうよ。」


そう、俺のコピーなら入れるんだ。


「俺は《大天使》ダークグラトニー。天之川、お前に作られた失敗作だ!!」


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