表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結済み】世界のためなら何度でも  作者: 社長
第六章、VS 【時の魔術師】天之川 翔
140/192

#139 一方その頃

499階モニタールーム



「……、人選を間違えた。」


「あっはっはっはっは!!ゼロの圧勝じゃねぇか。」


水色の髪を持つ男、天之川と聖夜は二人仲良くモニターで仲間の戦いを見ていた。


「むぅ、こんなはずじゃなかったのに!!」


天之川はブスーっと顔を膨らませる。


「いや〜やっぱり俺の仲間な強いわ。下手したら俺なんかより強いかもな。」


「そんなわけはないでしょう。魔力も筋力も聖夜君が勝っているでしょうに。」


「いや、覚悟の問題だよ。あの二人は俺より早くエクストラスキルを習得できたらしいからな。」


俺は拳を握りしめる。


「……。」


天之川はミルクと砂糖がたっぷり入ったコーヒーを飲み干し聖夜を呼ぶ。


「さて、僕らもそろそろ戦わないとね。」


「あぁ。」


聖夜は自らを生かすため。


天之川は俺の魔力をすべて体から抜いてエネルギーにするため。


ゼロやミルドとは違う『命』をかけた戦いをするため、エレベーターに乗り込む。




500階屋上



「なんだここ。」


「ここが地上2500mのこの時代最も高い塔、天への道(ミルキーウェイ)の屋上さ。どうだい、空が近いだろう。」


「確かに手を伸ばせば届きそうだな。」


「それは従来の考え方だったらだろう。空の先には宇宙が広がってるんだよ。こんなちっぽけな塔では届きすらしないさ。」


天之川は上を見ながら微笑む。


「みんなは幻想だとかそんなものないとか言ってるけどそんなの解明されてるだけであれかもしろないのにね。僕は宇宙があると信じている、そして必ずそこへたどり着いて見せる。」


視線を俺に戻し、


「だから沢山のエネルギーが必要なんだ。魔力だけじゃない、神の血を継ぐ君の生命エネルギーがあればまた一歩宇宙にたどり着ける。」


天之川は剣を俺に向ける。


「俺も死にたくないからな、お前を殺させてもらうぜ。」


俺も剣を天之川に向ける。


「君はどうして生きたいと思うんだい?」


天之川の唐突な質問に若干驚くがすぐさま、


「かけがえのない仲間に出会えたから、ずっとこいつらと一緒にいたいと思うからかな。」


「仲間思いなんだね。」


天之川はハッと息を吐き、俺を睨む。


そして、


「素敵な信念持ってるとこ悪いけど殺させてもらうよ。」


手を前に突き出して魔術を放ってきた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ