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【完結済み】世界のためなら何度でも  作者: 社長
第二章、非人の村
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#14 傲慢の大罪人

今回はこの前の〈強欲〉みたいに残っている大罪人の紹介みたいなものです。

とある国の城の中



「はぁ、全く。俺がせっかくこの国を支配してやるって言ってあげたのに、なんで無視して僕のこと殺しにかかるかな?僕とお前らの国じゃ力量が違うってわかるだろ。」


そう言ってため息をつくのは見た目は8歳くらいの少年で、右手に2つの指輪をはめていた。


周りに散らかるのは国の騎士団全員の死体。


少年はかろうじて生きていた騎士団長と話をしていた。


「今に見てろ、もうすぐ援軍がつくはずだ、お前は死ぬんだよ!!」


「あー、〈ゼニール王国〉と〈ドラガニア帝国〉の連中だろ。そいつらなら国ごと滅ぼしたよ。」


絶句する騎士団長に向けて少年は2つのペンダントを出す。


「それは……〈ゼニール王国〉と〈ドラガニア帝国〉のペンダント。」


「そ。滅ぼした後にもらってきた。」


騎士団長は泣き崩れ、その場に跪く。


「お前の目的はなんなんだよ!」


「目的?そんなの決まってるだろ。〈世界征服〉だよ。」


そんな子供じみた発言をする。


「そんな子供じみた野望のために我が国を……。」


ポツリと騎士団長がつぶやく。


「そんな野望のために我が国を滅ぼしたのか!!許さん、ゆるさんぞ!!!!」


騎士団長は最後の力を振り絞り、少年に襲いかかるが、


「頭が高いぞ、ひれ伏せ。」


少年が放った一言により騎士団長はその場に跪き、地面にめり込んだ。


「な、何をした!?」


「俺はやがてこの世界の王になるものだ。不敬は許さん。」


騎士団長はズブズブと地面にめり込み、そしてそのまま息ができずに窒息死した。


「やれやれ、どいつもこいつも弱すぎるな。」


少年が今まで滅ぼした国の数は15国、しかもそのすべての国が少年に傷一つつけれずに破れている。


それも一人で。


少年は騎士団長に背を向け、城を出る。


外の景色は悲惨なもので、そこら中に死体が転がり、血が撒き散らされ、民家は燃え、城は跡形もなく消し飛び、さらに奥を見渡すと隣の国までもが滅んでいた。


それも全て、この少年一人が起こした惨劇だった。


「うん。いい眺めだ。」


少年は子供のような無邪気な笑顔をうかべ、空へ飛び上がる。


少年は羽もないのに空を飛ぶ。否、地面と反発しながらその綺麗な景色を堪能した。







名、〈傲慢〉プライド


種族、怪物人間(バーサーカー)


レベル、780


称号、傲慢の大罪人・憤怒の指輪の所有者・殺人鬼・極悪非道・世界転覆犯・反逆者


所持指輪、傲慢・憤怒








指輪の所持数は〈強欲〉の方が多いが、この少年こそが今一番魔神に近い存在と言えるだろう。


ブクマ、評価等よろしくお願いします。

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