表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結済み】世界のためなら何度でも  作者: 社長
第二章、抜け落ちた記憶
132/192

#131 長い長いエレベーター

「……。」


俺は天高くそびえる塔を見つめる。


ここが天之川魔術研究会の本拠地、『天への道(ミルキーウェイ)』と呼ばれる塔だ。


ここに天之川、そして幹部が3人いる。


「眺めてるだけじゃ何もわかんねぇしとりあえず中に入るか。」


俺は塔のすぐそばまで近寄る。


するとそこには、


「インターホン?」


近未来的な造形の建物にインターホンがついてるのは調子狂うが俺はインターホンを押す。



ピンポーン



しばらくしてガチャっと音がし、男の声が聞こえる。


「あれ、もうグラトニーくんきちゃったの?ちょっと待ってて、すぐ部屋片付けるから!!」


そう一方的に話しかけられ、声は途切れた。


「……、お茶でも飲みますか?」


「そう……だな。」


釈然としないまま茶を飲みながら待っていると扉がガチャリと音を立てた。


「入ってこいってわけか。」


「行きましょう。」


「絶対に生きて帰りましょうね。」


俺たちは扉を潜った。


扉の先には大きなエレベーターがあり、そこには張り紙が貼ってあった。


『このエレベーターで指定の場所に来てね。

焔帝竜→239階生物実験室

ミルド君→315階大型闘技場

ゼロちゃん→483階汚染物質研究室

グラトニーくん→499階モニタールーム』


「ご丁寧にルミナのまで書いてるぜ。」


「罠という可能性はないでしょうか?」


「多分大丈夫だと思いますよ。天之川は姑息な手は使いませんから。」


「ゼロがいうんだったら大丈夫だ。さ、行こうぜ。」


俺たち4人はエレベーターに乗り込む。


エレベーターの広さは元の大きさのルミナがすっぽりと入るくらい広かった。


ボタンは500階まであり、それぞれの階のボタンを押して閉めるボタンを押す。



シュイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン



長いエレベーターの音が止まり、ルミナの行くべき239階にたどり着いた。


「ルミナ、絶対勝てよ。」


俺がそういうとルミナは首をこくりと振り、奥へと進んでいった。


しばらくしてミルドの315階に着いた。


「それでは行ってまいります。」


「絶対死ぬなよ。」


「はい。主人もお気をつけて。」


またしばらくしてゼロの483階へたどり着く。


「マスター、死なないでくださいね。」


「わかってるさ。」


俺はそう返事をし、閉めるボタンを押す。


そして俺も、499階にたどり着いた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ