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【完結済み】世界のためなら何度でも  作者: 社長
第一章、地獄の業火を纏いし竜
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#119 そうだ、地獄行こう

「よぅ、俺が地獄への案内をするベルゼブブだ。お前らと顔合わせるのははじめてだな。」


「はじめまして私は《剣帝》ミルドと申します。」


「私は《博識》のゼロです。よろしくね。」


「二人ともエクストラネーム持ちか。これはあいつを倒せるかもな。」


ちなみにエクストラネームってのは試練を乗り越え、エクストラスキルを手にしたものにつく二つ名のことだ。


「それじゃあ地獄への扉を開くぞ。」


ベルゼブブは俺と融合すると空を手で思いっきり斬る。


するとその場所が徐々に広がって次元の境目のような場所が出来上がった。


「これが地獄への扉だ。客人を地獄へ招く時とかに使う扉だ。さ、中に入ってこい。」


ベルゼブブを先頭に二人は扉へと入っていく。


扉を潜るとしばらく暗い道があり、その先には光が見えた。


その光の先には……


『おぉ。』


「阿鼻叫喚ですね。」


「ちょっと熱いです。」


文字通り地獄が広がっていた。


「ここに繋がったか、ここは死んだ罪人を裁くための場所だ。お、ちょうど釜茹でが始まるぞ。見ていくか?」


『「「お断りします。」」』


「そ、そうか。まさか3人全員に断られるとはな。それじゃあしばらく滞在するかもしれないから閻魔に手続きしてもらうか。」


しばらくこの地獄絵図のような場所を通っていると城のような建物へたどり着いた。


「おい閻魔。」


「これはこれはベルゼブブ様。本日はどういったご用件で?」


ベルゼブブが大きな声で呼ぶと巨人のような大きさの男が出てきた。


「この3人の滞在手続きをやってほしい。」


「お安い御用でございます。少々お待ちください。」


閻魔と呼ばれた男はのしのしと机に座り書類を出して何かの手続きを始めた。


『なぁ閻魔って誰なんだ?』


「あぁお前の元いた世界じゃ知らないか。閻魔ってのは主に死人を裁くここを統括する王だな。まぁ権力的には俺達より一個下レベルだな。」


「お前結構偉い部類なんだな。」


「バカにするな!!俺は悪魔の中でも最高峰の7大皇帝の一人だぞ!!」


「いが〜い。」


「殺す!!」


「二人とも喧嘩しないでください!!」


俺に掴みかかるベルゼブブを止めようとするミルドとそれを横目にアイスを食べようとして袋から出した途端蒸発して溶けたアイスを茫然と見るゼロであった。



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